自分は前職中、マスコミからのインタビューやTV出演もあって、マスコミがある意図を
持って記事を書くことから、各マスコミが流すニュースが必ずしも真実とは思っていま
せん。そういう意味では今回の大阪市立の中学校校長が朝礼で特に女子生徒に言った
「女性は仕事のキャリアよりも出産に価値がある」の発言内容が正しく報道されている
かは疑問に思っています。ただし、仮に本当に「女性はキャリアよりも出産に価値が
ある」と言ったとしたら、それは自分としては、どう受け取るのかをここで言いたいと
思います。記事の内容では、出生率が低くなっているので、日本が滅ぶと校長は言った
そうですが、それもここで扱いましたね。緊急に出生率を高めないと大変なことになる
お話をここでしました。
しかし、女性が仕事で頑張るより子供を産むことに価値がある、の主語は誰なんでしょ
うか。これは完全に主語は校長ですよね。だから校長の意見なんです。そして、仕事の
価値と子供を産むことの比較なんて誰が出来るんでしょうか。もともとは次元の違う
ことのように思えます。そして、男女均等雇用法が出来ても男女間の差別は無くなって
いないように思います。それに、子供を安心して産める環境ではない。そして、個々に
は育児より仕事の方が大事と思う女性がいても全然不思議ではない社会になってます。
そんな現況で公的立場の校長が「仕事のキャリアより子供を産むほうが価値がある」
なんて個人の意見で物事言うのが、絶対にまずいと思います。だって公職なんですか
ら。公職は私的ではなく、公的に平等の立場にいることが必要とされています。です
から、私的な意見を公で言ってはいけないのです。第一、女性に失礼です。子供を
安心して産めるようにしてないのは誰ですか。結局は今の国民でしょ。
自分たちがそうしてるんです。今回、校長の講話に対して、賛成、反対が半々だそう
です。そうだとすれば全然分かってないですね、と自分は言いたい。本当にそう思い
ますね。政治も同じですけど。何か本当に嫌な世の中になってきたように思います。
最近特に。