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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

日大アメフト部の事件に見る倫理観・価値観判断

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引用:SPAIA、https://spaia.jp/column/american_football/1887

少し前から世間を賑わせてる、日大アメリカンフットボール部の事件。色々騒がれてい

ますが結果だけからみれば完全に傷害事件になる内容です。それも一個人での実施は通

常難しく、どう考えても組織としての事件のようです。詳細は分からない部分もまだま

だありますが、古い時代に生まれた私から見れば、日本人として「絶対にしてはいけな

い恥かしい行為そのもの」です。子供の頃にじいちゃんばあちゃんに言われたのは「お

天道様がしっかり空から見ているんだからね」と言ったようなこと。誰も見ていないと

思っても不正なことや正しくないことは絶対にしてはいけないよ、そんなことだったよ

うに思います。そういうわけで暗黙のルールとして、頭の中にはインプットされた社会

のルールだったように思います。また、正しくないことや卑怯なことをすれば、後から

自分が悩むし、その罰は必ず身に降りかかるのが世の中。そんなルールなんだというこ

とも昔のお年寄りに教わったように思います。だから、何かの判断の時には行動の基準

としてそれが頭の中にある。また、ある程度年齢が行けば、実経験として自分が悪いこ

とをした後には天罰が必ず下ることを身をもって経験しています。カッコいいとかそん

な意味ではなく、自然に身に付いた社会での行動規範のようなものです。

 

今回の件、対象となってる前監督の年齢は62歳。ほぼ我々の年齢と同年代です。そして

日大のなんとNO.2と偉い方。んー何を思って今回のような事件を起こしたことになるの

か。そして、その目的は何だったのか。冷静な大人なら本当に理解出来ない状況です。

短絡的にはフットボールの試合に勝つためなのでしょうか。もう、単細胞の自分として

は「スポーツや勝負は正々堂々とおこなってこそのもの」そんな行動基準があります。

不正や卑怯なことをして勝ってもそれは何も意味を持たないと。子供の頃の喧嘩もそう

でした。喧嘩は素手でおこなうもの。武器は絶対に持ってはいけない。武器を持てば必

要以上のダメージを喧嘩相手に与えてしまうし、素でならせいぜい、痛いとかタンコブ

が出来たり、アザで済む、そんな発想だったように思います。

 

そう考えると今回は卑怯なことはしても取り合えずOKだし、それよりも勝つことに意

味がある。自分はそれをしても良いのだ。そんな風に思っていたのかも知れません。

行動基準は最優先にされるもので決められますから。そして、今回は推測ですが指示で

そんな事件を起こしてしまったわけで、その判断をしても自分は社会的に許される、そ

んな判断だったのでしょう。我々の年代では「反則しての勝利」は何も意味を持たず、

それ以上に恥かしい行為であるはずなのに、そんな考えも無かったことになります。

 

もうそれは異常な判断しか出来ていない人間、そんなことになってしまいます。そして

今回は大学自体の対応も遅すぎるし、悪過ぎるとしか、言いようがありません。多分、

日大OBの方々は相当悩んでしまうことでしょう。「自分が出た大学はこんな大学じ

ゃ決してないはず」だと。大きな意味では日本全体で社会システムのタガが外れ、自然

に不適格な人間は排除されていくという作用が利いていないことになります。日大の

対応が悪いのも前監督自身が大学のNO.2のポジションにいる人間であることと関係は

当然あるでしょう。最後にケガをさせられた相手の関西学院大学のQBの選手の怪我が

最良の状態で治ることを切に祈ります。