(CNN) 台所で使うタオルには、食中毒の原因となる大腸菌などの細菌が大量に繁殖
しているという調査結果が、このほど米学会で発表された。細菌の数は家族の人数が多
く、肉を食べる頻度が高いほど増える傾向にあった。研究チームは1カ月使用した後の
キッチンタオルから採集した細菌を培養し、種類や増え方を調べた。その結果、普通は
人の皮膚や腸内で見つかる細菌が、49%のタオルで増殖していたことが分かった。
この調査結果は、モーリシャス大学の研究チームが米微生物学会の年次会合で9日に発
表した。
細菌が繁殖していた49枚のタオルのうち、ほぼ4分の3では、大腸菌や腸球菌などの
腸内細菌が見つかった。残る14%からは、人の皮膚や気道で繁殖する黄色ブドウ球菌
が発見された。大腸菌などの細菌について、今回の研究にはかかわっていない米クレム
ソン大学の研究者は、種類によっては食中毒の原因になることもあると指摘する。
米疾病対策センター(CDC)によれば、黄色ブドウ球菌の中には、摂取されると発熱
や嘔吐(おうと)、下痢といった食中毒の症状を引き起こすものもあるという。
細菌の種類や量は、家族の人数や社会経済状態、食事の内容によって異なることも分か
った。黄色ブドウ球菌は家族の人数が多く社会経済状態の低い家庭で見つかることが多
く、大腸菌は肉を頻繁に食べる家庭で多く発見された。特に子どものいる家庭では、定
期的にタオルを洗濯することが大切だと研究者は指摘し、「子どもや高齢者のいる家庭
では、台所の衛生状態に特に気を配る必要がある」と話している。
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これは昨日CNNのインターネット版で報道された内容ですが、そういえば自分の家では
毎日、キッチンタオルを交換していますね。自分はそんなに綺麗好きではないので、面
倒じゃないのかな、とか思っていましたが、実際、タオルは食中毒予防には大事なよう
です。特に大腸菌が繁殖していると言うのは、恐いです。ダイレクトに食中毒の
原因なので。是非是非、十分気を付けたいものです。