小型ヨットで米西海岸から太平洋横断を目指していた全盲のセーラー、岩本光弘さん
(52)が2019年4月20日朝、ゴールの福島県いわき市の小名浜港に到着したそうです。
いや、これって本当の感動と感激ですし、勇気付けられます。岩本さんは、健常者の米
国人男性とともに2月24日、全長約12メートルの「ドリームウィーバー号」で米サンデ
ィエゴを出港し、目が見える人が風向きなど状況を説明しながら、全盲の人がヨットの
かじと帆を操る「ブラインドセーリング」で、無寄港で太平洋横断に成功したそうで、
これは世界で初めてとのこと。そう、岩本さんは13年6月、フリーアナウンサーの辛坊
治郎氏と太平洋横断に挑戦したが、出港から6日目にクジラと衝突して断念していた方
です。記憶に残っていますでしょうか。そう、あの時の方です。
少し調べてみますと熊本県の天草市の生まれ。16歳で全盲になった時は本気で自殺しよ
うと思ったそうです。この部分は健常者には絶対に分からない部分ですが、その悲観と
絶望は自殺を考えても普通のように思います。1988年に熊本県の盲学校を卒業後は何と
米国サンフランシスコ州立大学に奨学金を頂いて留学。いや、ここも凄い。何という
勇気と努力なんでしょうか。そして、その後、帰国し筑波大学付属盲学校で14年間講師
として勤務。いや、ここも凄い。そして30歳の時にアメリカ人のカレンさんと結婚しま
す。(ここも凄い!)そのカレンさんがセーリングをしていて、それで岩本さんもそれ
に興味を持ち、それでセーリングにハマったとのことです。そして、住んでいた千葉県
の稲毛のヨットハーバーに拠点にセーリングを重ね、2006年には日本代表チームの1人
として世界選手権に参加。いや、ここまでも凄い。どんなに努力家の人物なのかと
思ってしまいますね。実は稲毛ヨットハーバーは自分も船舶免許を取った場所。なんか
少しだけですが繋がりを感じてしまいます。そして全盲でもこんなに素晴らしい結果を
残せるというのは健常者の私にも物凄い勇気を与えてくれます。岩本さんも52歳。若者
ではなくても例え目が見えなくても、ここまで出来るんです。本当に素敵な感動的な
ニュースでした。