ホンダが5月8日、決算会見で八郷隆弘社長が壇上に立ち、「四輪事業の体質強化」と
「電動化の方向性」を打ち出したそうです。現在の最大の問題は四輪事業の低収益性。
そう、自動車が儲かっていないのです。そこで八郷社長が陣頭指揮をとって、四輪事業
の抜本的構造改革に着手することを宣言したのだそうです。そこで自分がイメージとし
てホンダに出てくるのは魅力のある車を作っているのだろうかと言う点です。確かに
フィットとか良い車はありますが「他には?」です。シビックも新型が出ましたが
あれは過去の系統とは全然違うと言う意見が少なくない。要は車体がデカすぎてもう
シビックではないと言う意見です。割合は分からないですけどね。
そして短絡的に言って創始者の「本田宗一郎氏」の精神を引き継いだ車両が何かありま
すか?と言うことになります。当時のCVCCのエンジン開発なんてもう神話じゃない
ですか。米国の大手自動車会社が絶対に無理という技術開発を日本のホンダがした。
本当に素晴らしいことでしたね。そういったスピリットを受け継いだ自動車が今はない
のではないか、そんな気がします。前はホンダは自分も買いたい車ありましたから。
プレリュードとかはその対象でした。かなり古いかな。
実際に、ホンダの四輪事業の衰退は深刻だとも言われています。最近の四輪事業の営業
利益率の推移を見ると、2019年3月期第1四半期に5.3%増。ところがその後は右肩下が
りが続き、ついに2019年3月期第4四半期(1~3月)には、営業損失530億円の赤字に転
落し、期の営業利益率もマイナス1.8%へ落ち込んだそうです。この原因は、英国やト
ルコの生産拠点の撤退費用680億円が含まれていることに起因するそうですが、主力の
四輪事業が営業利益率1~2%のレベルをさまよっていること自体、そもそも論では
衰退期と言われても仕方がない状況に思えます。四輪事業の低収益の要因には、生産効
率のみならず、長らくドル箱だった北米事業の停滞や研究開発コストの増大など、構造
的な問題があると言われています。単純に言えば米国民が購入したい車が新規に発売
されていなかった、そういうことのように思えます。
そして、四輪事業再建の鍵を握る“最大の改革”となる?と言われているのが研究所の
存続形態の大幅な改革。創業者の本田宗一郎の時代から、ホンダは利潤を追求する本社
から研究開発を担う「本田技術研究所」の存在を独立させてきた。そうすることで、商
業ベースに左右されることなく、自由度が高く比類ない商品を開発できるように配慮し
てきたのに研究所が格下げ。つまり、事業部門の下部門として研究所が設置されること
になるそうです。もう外野の自分なのではっきり言いますが、これでホンダらしさが持
続出来るの?なんですよね。杞憂で終われば良いですけど。2輪での話が分かりません
が昔の良い形でのホンダが大幅に変わっていくのは間違いないでしょう。そして企業存
続が経済性や効率だけではないとも事実だと自分は思っています。取り合えず。