かつてこんなにパンチの強い必勝ボクサーが日本にいたでしょうか。具志堅さんを始め
として数々の素晴らしいプロボクサーがいましたが、井上君は言い換えれば本当に
「バケモノ」こんなパンチの強い上手なボクサーを過去に見たことが無いように思いま
すね。今回の試合はyoutubeで見ましたが、見ていて背中に悪寒が走りました。いや、
凄過ぎです。1発当てればもう相手は戦意喪失にさえ見えてきます。膝からがっくり
きてますから。今回も2回TKOですよ、1ラウンドでは井上が押されていた感じも無きに
しもあらず。ところがなんです。凄い!相手のロドリゲス君だって、かなり強いと言わ
れてきたボクサーです。でも、その彼が井上のパンチで鼻血?を出して朦朧ととしてい
ます。凄いパンチ力。試合はイギリスのグラスゴー。海外での試合で国内でやるのとは
違った難しさもあったでしょうに。この勝ち方。すげえなぁ、すげえなぁ、しか言葉が
出てきません。スポーツ報知に井上君の談話も出ていたので、ここに掲載します。
【スポーツ報知 19日(抜粋)】
モンスターが英国でも大暴れした。2回、井上尚は右ボディーから相打ち気味の左フックを浴びせ、先制ダウンを取った。立ち上がったロドリゲスにすぐに襲いかかり、左から右へとボディーを連打し、再びダウンを奪取した。あきらめなかったロドリゲスに、井上尚はまたも距離を詰め、ラッシュをかけて、最後は右ボディーで3度目のダウンを取った。相手はどうにか立ち上がったが、レフェリーが試合をストップ。王者対決で圧勝した。
18戦目で主要4団体を制覇した井上尚は腰にIBFベルトを巻かれ、ロドリゲスと抱き合い、健闘をたたえあった。リング上のインタビューで「常に平常心で戦おうとイギリスに乗り込んできた。その通り、いいパフォーマンスを出せてホッとしています」と表情を崩した。一方で「ロドリゲスも初回、プレッシャーをすごくかけてきた。1回終わってどうなるのか自分でも予測出来ない状態だった」と振り返った。決して圧勝ムードではなかった。
初回、互いにカウンターを出し合うハイペースな展開。あまりの速い攻防に、井上尚のパンチが2度、空を切り、相手の圧力にジリジリと後退する場面が目立った。それでも2回早々にワンツーからの右ストレートを浴びせ、相手の顔を上げると流れが変わり、3度のダウンを奪う猛攻へとつながった。
試合開始前から井上尚に歓声、ロドリゲスはブーイングを浴びる好対照な両者。井上尚は「すごくホーム感を感じて後押しをしてくれた会場。グラスゴーは思い出深い一日になりました」と観客に感謝すると、またも多くの拍手と大歓声を浴びた。
試合後のリングに決勝で対戦するドネアが上がってきた。「ノニトはキャリアがあって、強い選手。どう戦うかはこれから練っていく。すごく憧れていた選手なので光栄です」とコメントし、最後は笑顔でフェイスオフした。