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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

法律を守ってこその、現代国家ではないのか

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ネットのニュースを見てたら、次のようなニュースがダイヤモンドオンラインに掲載さ

れていましたので、まずは掲載いたします。今回は最初に自分の意見は言わないことに

します。

 

【ダイヤモンドオンライン 1月20日

世界が驚いたゴーン逃亡劇はそれほど突飛ではない?
 私はこの正月に「カルロス・ゴーン氏が日本に再来日する」というプロットの短い小説を発表しました。日本にとっての悪夢のシナリオという切り口で「外交官特権を手に入れたゴーン氏を日本政府が逮捕できず、逆に人権問題で世界の批判を浴びる」という内容です。

 小説なので荒唐無稽な設定を置かせていただいたのですが、今回はグローバル経営者から見ればこの小説の設定すら「実はそれほど突飛ではない」という話をさせていただきます。

 まあ、箱に入って国外逃亡するくらいの人物ですから、ゴーン氏はレバノン政府から外交官の地位を確保するくらいのことは、本当にやってのけるかもしれません。

 さて、グローバル経営者の価値観として「国外逃亡する」ことがなぜ突飛ではないのでしょうか。世界的に有能だとされているグローバル経営者の際立った特徴を挙げてみます。

(1)ゴールを常人とは違う形に設定する
(2)目的を達成するためには手段を選ばない
(3)突破能力が際立って高い
(4)変化を起こすための「ゆらぎ」を重要視する
(5)世論を味方につけて行動する
(6)投資収益を確実にあげる
(7)すべての行動が徹底している

 このリストに照らし合わせると、ゴーン氏の今回の行動の意味が見えてきます。

 普通の人が東京地検特捜部に逮捕されたら、ゴールの置き方としては「無罪を勝ち取る」「不起訴を狙う」、ないしは有罪に追い込まれることを前提に「本当は無実だと世論にアピールする」くらいしか思いつかないと思います。

 

しかし、グローバル経営者の目線でいえば、「置かれたルールから自由になる」という一段階上のゴールを設定することが当たり前となります。すると「日本の法制度から逃れる」という選択肢が当たり前のように浮かび上がります。

 では、日本の法制度からどう逃れるか。ゴーン氏の場合、フランス、レバノン、ブラジルの3カ国が母国として逃亡先の候補になるわけですが、「手段として考えると、レバノンへの逃亡が一番自由になれる可能性が高い」という考えが、今回の逃走劇につながったことが見えてくるわけです。

 

日本人の想像を超えるグローバル経営者の突破力
 それにしても、楽器の箱に隠れてプライベートジェットで脱出するというのは、日本人経営者には思いもつかないやり方に思えます。しかし、グローバル経営者は「突破力」という点で、日本人の想像を超える存在です。

 私の好きなグローバル経営者に関するエピソードを、2つ紹介します。1つはオラクルの創業者、ラリー・エリソン氏の創業時のエピソードです。借りたばかりの手狭なオフィスで隣の部屋のサーバーにLANケーブルを通さなければいけないのに、古いオフィスなので他の部屋へケーブルをわたせる床下配線などの配線ルートが見当たらない、ということがあったそうです。

 同僚が「どうやって隣の部屋までケーブルを通そうか?」と考えながらふと足元を見ると、エリソン氏がプラスドライバーで壁を掘って穴を開けていたそうです。突破力という観点では、エリソン氏は創業時から頭ひとつ抜けていたという話です。

 同じIT業界でEDSを創業し、アメリカ大統領選にも出馬したロス・ペロー氏は、CEO時代の1979年、イラン革命でイラン在住のアメリカ人現地社員が投獄され、実質的に人質にとられるという事態に陥りました。

 

そこでペロー氏がどうしたかというと、ベトナム戦争で活躍した特殊部隊の元軍人を傭兵として雇い、監獄を強襲して救出させています。これは『鷲の翼に乗って』というテレビ映画にもなったほどの有名なエピソードです。

 他国の政府機関を民間企業の経営者が傭兵を雇って襲撃するというのは明確な違法行為ですが、ペロー氏に言わせれば「社員の命よりも大切なものはない」ということです。目標を達成するためには国内法など二の次に考えるという、グローバル経営者の思想がよくわかる事例だと思います。

 

「ゆらぎ」を起こして既成概念を打ち破る手法
 しかし、ゴーン氏はなぜ国内法を破ってまで、日本を脱出する必要があるのでしょうか。そこにはゴールを達成すること以外に、「ゆらぎを起こす」というもう1つの狙いが関係してきます。

 世の中には閉塞感があって、なかなか変化が起きないものですが、グローバル経営者はこの状況を突破するために、「周囲を驚かせて変化につなげる」という手法を好んでとります。

 GEの経営者だったジャック・ウェルチ氏が、創業事業の家電部門を売却して周囲を驚かせ、その後の変革を加速させたのがその一例です。ゴーン氏も日産のリバイバルプランの際に、「取引先の部品メーカーを半分に減らす!」と宣言することで調達部門に大きなゆらぎを起こし、改革の成功につなげました。

 日本人から見れば、日本の司法制度は強固で変わらないものに見えますが、ゴーン氏はそこに国際世論を注目させるという手法で対抗しようとしました。だからこそのド派手な海外脱出劇だったと考えれば、このやり方は極めてグローバル経営者的な手法だと思えるのです。

 実は、こういった「ゆらぎ作戦」はグローバル経営者の得意技の1つです。各国の制度はまちまちで、不合理な制約が多いものです。そのため、国際世論を味方につけることで各国に制度改革を促すやり方を、グローバル経営者は多用します。 

アマゾンのジェフ・ベゾス氏のやり方を見れば、その効用が理解できます。それまでなかったインターネット通販を根付かせるためには、各国の硬直した制度を変えていかなければ立ち行きません。そのため莫大な投資を行い、雇用を発生させると同時に、世論をアマゾン支持に向かわせたのです。

 そのプラス効果を武器に使うことで、いくら既存の小売業界の抵抗勢力がアマゾンエフェクトの脅威を叫んでも、社会はむしろアマゾンを受け入れる方向にその制度を変えていかざるを得ないのです。 

アマゾンのジェフ・ベゾス氏のやり方を見れば、その効用が理解できます。それまでなかったインターネット通販を根付かせるためには、各国の硬直した制度を変えていかなければ立ち行きません。そのため莫大な投資を行い、雇用を発生させると同時に、世論をアマゾン支持に向かわせたのです。

 そのプラス効果を武器に使うことで、いくら既存の小売業界の抵抗勢力がアマゾンエフェクトの脅威を叫んでも、社会はむしろアマゾンを受け入れる方向にその制度を変えていかざるを得ないのです。

 

15億円保釈金の「計算式」も一般人とはちょっと違う
 さて、日本人の感覚としては、今回の脱出劇で15億円もの保釈金が没収されたことを「もったいない」と考えた人も多いと思います。「15億円よりも自由が大切だったのか」という問いも投げかけられましたが、おそらくグローバル経営者の頭の中の計算式はちょっと違います。

 これだけ派手な脱出劇を敢行したことで、「捨てた15億円を上回る収入を手にすることができるはず」と考えるのが、グローバル経営者です。実際、脱出直後にアメリカのメディア大手がこの脱出劇をドラマ化する契約を結んだという噂が流れました。この噂はデマだったようですが、ネットフリックス、アマゾン プライム・ビデオといった動画配信系の新興メディアにとっては、ゴーン氏に支払う十数億円の契約金など、加入者の増加効果ですぐに元がとれるレベルでしょう。

 実際に、ハリウッドでの映画化企画が進められるという話も聞かれます。書籍化、メディア化だけで15億円の保釈金(今となっては、これは逃亡計画に必要な初期費用です)に加えて、プライベートジェット機のレンタル費用、協力してくれた特殊部隊チームへの報酬などは、十分に賄えるのではないでしょうか。

 

このようなグローバル経営者に必要な資質を、インテルの創業者、アンドルー・グローブ氏は「経営者はパラノイア(偏執狂)であるべきだ」と形容しました。できないと思うのではなく、それにひたすらこだわって、できるまで続けることが必要なのです。

 

我々から見ると異常な事態もゴーン氏にとってはそうではない
 そうした観点で私たちが理解しておくべきことは、ゴーン氏が徹底的にこだわる目的、つまり彼のゴールはいったい何なのかということです。

 晴れて自由の身になることが目的だとしたら、レバノン国内で静かに余生を送るはずですが、それでゴーン氏が満足できるのかどうか。この点には疑問が残ります。

 どうせならもっと自由の身になって、世界中で日本の司法制度の人権無視ぶりを喧伝することができる立場を手にいれるところまで徹底してやろうとするのが、グローバル経営者の価値観というものです。レバノンとフランスを行ったり来たりするだけで残りの人生が終わる程度の自由で、満足できるわけはないでしょう。

 だとしたら、冒頭で紹介した小説の中で私が設定した「レバノンの外交官特権を手に入れたゴーン氏が、世界を自由に飛び回る」というシナリオも、ゴーン氏にとってはそれほど突飛な発想ではないのかもしれません。私たちから見れば「異常な事態」も、グローバル経営者の視座で見れば「オプションの1つ」に過ぎないのです。

(百年コンサルティング代表 鈴木貴博

 

これを書いたのが東大・工学部卒の57歳の経済評論家さんです。この内容に非常に驚き

ました。本人が何を思って書いたのかの検討が付かないのです。それも年齢的には私に

非常に近い男性です。まあ、どう考えても頭が彼の方が良いのは当然です。しかしです

よ、日本人が外国人に日本の法律を破るようなことをされて、それでこの文章が書ける

と言うことが、ほとんど信じられない。国は法律があって、それを守ってこその国家で

あり、その国家で企業活動をしたいたのなら、その国の法律を厳守するのは当然のこと

です。それが出来ていないのなら、国家そのものが崩壊してしまう。

 

そして、今回のゴーン氏の国外逃亡もそんな複雑な理由とも自分は全然思えません。

単に日本の拘留?保釈が耐えられなかっただけのお話でしょう。日本の検察も多分、過

去の実績から問題のあるのは事実でしょうし、その関係が欧米と全然違うのも事実なの

かも知れません。それでも、それを背負ってゴーン氏は日産に来たのではないのか。

そこは大金持ちでも、上流階級でも日本では関係がない。国外逃亡した時点で、もう

ゴーン氏の負けです。喧嘩になりません。

 

今、報道も決して正しくはない情報を流していますし、今回の日産の件も、どうもキナ

臭い雰囲気が漂っています。内情は全然分かりません。それでも良い車を作っていたで

あろう日産も今は非常に経営が危うくなっています。こんなくだらないことで会社を

潰したら、本当に残念です。海外に出ていくら日本を批判しても、それは負け犬の遠吠

えにしか、思えません。郷に入れば郷に従え、そのままなんだと思います。

 

そして、海外のトップの経営者は精神世界では決して正しくない輩がいて、自分たちは

特権階級だと思っているということです。今回の件はひょっとして日本政府も関係して

いるかもですね。でも、そんなのはどうでもいい。今回の件、国は海外に向けてはっき

りとしたメッセージは出さないのでしょうか。今回の件でも欧米は決して精神世界では

進んでいないことがはっきりしました。これは日本人は正しく理解すべき、そう思いま

す。