子供の頃から野島崎灯台と言う名前は耳にしたことがあるような、そんな気がしてま
す。房総半島最南端の場所、そして、日本で最初に設置された灯台の1つとのこと。
この周辺は今は完全に観光地となっていますが、昔は海の中だったようです。大きな地
震によって何回も隆起したとのことです。関東大震災では約2m、1700年代の元禄地震
ではなんと4mぐらいは隆起した記録が残っているそうです。すざまじい地殻変動です。
そういう意味では館山は今でも地盤の隆起が大きい場所。過去の大きな地震によって
隆起した変動は段丘(だんきゅう)として現地で見ることが出来るのだそうです。簡単
に言えば段丘は段違いになった場所、そんな意味で捉えて間違いないように思います。
正確な説明で言えば、明治に建設された日本最初の洋式の8灯台の1つなんだそうで
す。前の灯台は関東大震災で倒壊してしまい、その後に建てたのが今の灯台。古いです
が真っ白で美しい灯台です。第二次世界大戦でも被害を受けたようですが、修理して
今に至っています。厳密に言うと国内での灯台の点灯は観音崎が1番目、野島崎は2番目
になるそうです。この近辺から海を眺めるといつも大きな船が見えますから、当時とし
ても非常に重要な海の目印になっていたことは間違いないようです。
灯台の下は散策出来る散歩道になっていますので、行った際には是非とも散策すること
をお勧めします。目の前に雄大な大海原が広がり、爽快な気分を味わえますから。