震災後、火山活動も活発になっている日本列島ですが、小笠原にある西ノ島の火山活動
が気になっています。2013年までは、火山の火口が海面下にあったものが、今はもう
海面上数十メートル。驚くべきことの1つは、ここの高さが海底面からの高さで言うと
4000m!富士山よりも高いことになります。また、学者先生方が注目しているのが、
火山で生成された岩が安山岩という大陸にある岩であったことです。伊豆七島の岩なん
てのは玄武岩と言う全然別な岩。だから、どうやって大陸が出来たのか、などと言う
素朴な質問の答えが、この火山島で分かるかも知れない、そう思っているわけです。
こんな年数の長い火山島での火山活動は滅多に見れないもののようですし、島がこれだ
け大きくなったマグマがどこから供給されているのかも、非常に学術的に興味のある
お話だそうです。後はもともと海鳥の繁殖地であったようですが、噴火後、どうなった
のか。調査結果では僅かに残った火山の影響を受けていない狭い面積で、海鳥たちは繁
殖を続けていたそうです。動物学者から言わせれば、全滅だろうと思っていたものが
繁殖を続けていたわけですから、生命力の力強さに驚かされます。
東京から焼く1000Kmの洋上の火山島、本州に影響がない場所のようにも思えますが、
何せ地下のこと。そして、1000年に一度の巨大地震が起きていた訳ですから、その影響
は広範囲に絶対にあるはずです。そう言った意味では距離があると言うものの、非常に
気になる火山島の噴火です。自分としては要注意、そんな感じです。