引用:平成29年度気候変動適応計画推進のための浅海生態系実況把握調査業務報告書(環境省)より
前に何度か沖縄の海の素晴らしさをここでもお話したように思いますが、特に海水温の
上昇により、サンゴと共生していた藻類が抜き出てしまい、サンゴその物も死んでしま
うと言う現象です。去年だったかに石垣島の川平湾で久しぶりにグラスポートに乗り
ましたが、サンゴの死滅が本当に酷かった記憶があります。それがさらに進んでいる
ようです。最初の地図の赤い部分は、サンゴがほぼ全滅してしまっていると調査で判断
された場所です。基本、サンゴは水深30mより浅い深度で生息するので、石垣島や西表
島の周囲全体がほぼ壊滅状態になってしまっていると判断出来ます。
もう10年前近くに、この近辺で1日中シュノーケリングで海中散策をしましたが、余り
の海の美しさに時間を忘れるほどだった記憶が今でも脳裏に焼き付いています。当時は
「こういうのが地球の宝物、自然の宝物」なんだなと痛感した覚えがあります。
水温が下がらなければ、サンゴに共生する藻類もサンゴに戻って来ず、サンゴは完全に
白色化して死滅するしかないのです。以前にグレートバリアリーフでも白色化が進み、
酷い状況になったことは、ここでも紹介しました。沖縄のサンゴ礁、何とかして後世の
皆さんにも残したい、なんとか過去の環境に戻したい、強く強くそう思います。
サンゴ礁保護の活動もあり、それも出来るだけサポートしてあげれたらと強く思った
次第です。