前にもここでお話をしましたが世界レベルで見ても日本人の生活レベルは従前と比較し
て低下する一方です。それと同様に世界における日本の立ち位置も弱くなっている危険
性は大なんだろうと思います。本日それにも関係するようなニュースが出てきました。
例の原発汚染されたとされる東北の海産物輸入禁止をした韓国の件を日本がWHOに提
訴した件です。一審は日本が勝訴。これを韓国が上訴して日本が最終審で韓国に負けた
ニュースです。多分、これに関して自分の判断に影響を与えたのは政府とマスコミでし
ょう。もし、政府やマスコミが報道した内容そのままの事象であれば、日本が勝訴する
のは多分間違いないだろうと思っていました。ただですよ、原発汚染に関しては政府は
正しい情報を出していない危険性もあったので、そこは不安な面でもありました。そし
て海外各国が日本の今の状況をどう理解してるかに関わるな、と思っていました。
今日のニュースの中では日本経済新聞が良い報道をしていたので、それをここで紹介い
たします。
【日本経済新聞4月12日1:05】
【ジュネーブ=細川倫太郎】韓国による福島など8県産の水産物の輸入禁止は不当として日本が提訴している問題で、世界貿易機関(WTO)は11日、韓国の措置を妥当とする最終判決を下した。一審では日本の主張を認め、韓国に是正を求めていたが、日本の逆転敗訴となった。
最終審にあたるWTOの上級委員会は、韓国の輸入禁止措置を不当とした一審の紛争処理小委員会(パネル)の判断を破棄した。消費者保護のためとして韓国が取った措置は「必要以上に貿易制限的で、不当な差別」とした第一審の解釈は誤っているとの見解を示した。WTOの紛争処理は二審制のため「最終審」の判断となり、韓国の禁輸措置が続く。
韓国は2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所の事故後、放射性物質の漏出を理由に福島や岩手など8県産の水産物の輸入を禁止した。さらに水産物以外の日本産食品の検査を強化するなど段階的に規制を広げた。日本は科学的根拠がないとして撤回を求めたが、韓国が拒否したため、15年にWTOに提訴していた。
第一審にあたるパネルは18年2月、輸入禁止は不当な差別として韓国に是正を勧告した。韓国はこの判決を不服として上訴していた。今回の最終判決はパネルの判決を覆した形だ。
原発事故後、韓国以外でも多くの国が日本産食品の輸入を規制した。農林水産省によると、一時は最大54カ国・地域にのぼり、今年3月時点でもアジアを中心に23カ国・地域が規制を続けている。特に中国は東京や千葉、福島などのすべての食品の輸入を停止するなど、厳しい措置を取っている。
WHO最終審もある意味流動的な判断にもなった気がしますが、現在でも23か国・地域
が日本産食品の輸入を規制している事実をある意味冷静に、世界がどういう理解をして
いるかを把握すべきです。この判決が正しいとか正しくないとか日本人が言っても余り
意味はありません。韓国は胸を張って、その輸入規制を継続していく事実は全く変わら
終わりなき危機~日本のメディアが伝えない、世界の科学者による福島原発事故研究報告書~
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ないのです。