ここでも掲載した大学での研究現況が壊滅的になる状況の話ですが、それはお金がない
のは今も同じでこのままでは本当に技術立国日本は完全に壊れるしかないでしょう。
特に数年で成果の出ない基礎研究は本当に壊滅的か研究者が海外に出て頑張るかしかな
い。まだ自分が接触した経験のある東京大学はお金が集まる分、助かるかもですが、
自分の知らない京都大学なんてどんな感じなんでしょうか。旧帝大だってもう惨憺たる
状況でしょう。そんな中で今日、表記のニュースがMSNで出てきましたので取り上げま
す。まあ、記者の方も頑張っているのかもですが、個人の経験する範囲なんて本当に
大したことがない範囲です。そして私から言わせれば研究者たるもの、普通の方から見
れば変人でOKなのです。そうでないとユニークな研究なんて絶対に出来ない。
【NEWポストセブン 5月26日】
京大変人教授の代表格 ユニークすぎる研究の手法とは
官僚的なイメージが伴う東大に対し、全国から“奇人”が集うユニークさで知られる京大。生徒以上に個性的なのが教授陣だ。研究に懸ける異常な情熱は、時に世間から“非常識”と見られてしまうことも──。『京大変人講座』(三笠書房)が累計2万5000部のベストセラーになっているが、知れば知るほどオモロイその生態をレポートする。
「最も京大らしい京大教授」「京大変人教授の代表格」を自任するのが、人間・環境学研究科の酒井敏・教授だ。酒井氏の専門は地球流体力学。2006年に開発した「フラクタル日よけ」で知られている。森の木の葉を再現し、日光を遮りながらも自らは赤外線を発しない日よけで、今や各地の都市計画で引っ張りだことなっている製品だ。
酒井氏は、発想もさることながら、研究の手法もユニークだ。「研究が新しすぎて、そのために必要な部品や観測装置は世の中に存在しない。かといって予算はない。だから自分で作る以外ないのです。 だから私はまずホームセンターの店員以上にホームセンターを詳しく調べ上げた。接着剤が着かない代表的な素材であるポリプロピレンにも使える接着剤を見つけ出し、そのポリプロピレンの棒を太い木に取り付けるのに最適な『しめしめ45』という結束バンドを発見しました。これがなければ私の研究は結実しませんでした。また、日よけに使うプラスチックシートの成型には、家庭のホットプレートを使っています」(酒井氏)
あまりの熱の入りように、記者は言葉を失ってしまった。研究に打ち込むあまり、時に“変人”とまで呼ばれてしまう。そんな京大の学者たちの魅力を、山極寿一総長はこう語った。「常識的に考え、振る舞っているとこれまでとは違う発想はできません。昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑さんも、これまでの学問の常識を疑ってきたから画期的な免疫細胞研究に結びついた。これからの研究者は自ら発想し、仮説を立てることが重要。そんな“変人”を育む土壌が、京大にはあるのです」
※週刊ポスト2019年5月31日号
60代の一線を退いた技術者からすれば、こんなのは当たり前です。余りの熱の入れよう
に言葉を失うなんてお金のない場合の研究がどんなものを知らなすぎです。単に費用が
捻出出来ないから苦肉の策として実践しているだけに過ぎない。研究費用がないから
こうせざるを得ないという単純な話です。そして、山極総長のお話も単純に昔の苦労し
てきた研究者の風土が京大には残っているということで理解しました。今までにない
研究を進めていくというのはまさにそういうことです。逆に言うと担当記者さんは
お勉強不足のように思えます。ユニークな研究者さんたち、是非サバイバルして欲しい
です!。