少なからず日本のJAMSTEC、海洋研究開発機構に興味があり、そして有人深海調査
艇、「しんかい6500」に興味のあった自分ですがしんかい6500も1991年からの運航で
改造等もされましたが既に古い調査艇と言えます。しんかい12000新造の構想もあった
ようですが、昨年の10月に米国のTriton Submarines LLCと言う企業が遂に深度レベル
11000mの有人深海調査艦の運用を発表しました。これは少し驚くべき発表でもあった
わけです。しんかい6500も世界トップレベルの調査艇とも言われていましたが、この
Limiting Factor、Triton 36,000 / 2とも呼ばれる調査艇は人間2名を乗せて深度11000m
まで潜ることが出来ます。実際に、この5月にマリアナ海溝のチャレンジャー海淵深度
10920mまで潜ったと言う報告もなされています。ちなみにこの深海でもプラスチック
ゴミが確認されたそうですが。構造を見てみますと、「ん?浮力材がない?」それに
16時間ぐらいしか運用出来ない。となると船ではないかもです。運用に関しても垂直下
降しかしないような、そんな説明になっています。そして、船体が非常に薄い感じで
す。耐圧殻は真球のチタン製で厚さが90㎜とのことです。それ以外があまり装置や浮上
に必要な浮力材がないです。ちなみにしんかい6500では耐圧殻の厚さは73.5㎜なんですが。
そっか。小さなスラスターは付いていますが船じゃないわけですね。なるほど、そうい
うことであれば納得が出来ます。そういうことなんだ、って感じですね。多分、専用の
ウインチとかそういうものが付帯設備としてあるのでしょう。そんな感じです。まあで
も、実際に運用がされているわけで。そんなこんなで少し驚きましたが結果は納得出来
る範囲でした。しんかい12000欲しいですねぇ。