日本の社会が色々な変貌を遂げている時期なのは皆さんもお分かりのことと思います。
そう、過渡期なのです、今は。ここ最近のニュースで気になるのは企業トップの言う
「終身雇用が維持出来ない」とお話です。まあ、理由は色々あるでしょうが、本質的に
は企業がそういった労働者をずっと雇っておけないと言う話ですから、企業が弱体化
しているのだと自分は勝手に思っています。更に言えば、そう言ったシステムを企業が
維持出来ないということなのでしょう。国際的な企業として生き残るために「成果主義
」するというのも聞こえは良いですが、結局は報酬を減らすためだったりことが多かっ
た気がします。また、この主義での難しさは成果を公平に評価すると言う部分のように
思います。ここは非常に難しい。大学の研究もそうですが、単年度評価で評価出来るも
のは、それでも評価も分かり易い気がしますが、複数年成果を出す仕事に対しては、正
当な評価と言うのは非常に難しいと思います。ここで大学の研究評価を出しましたが
前にも言ってる通り、大学でこんな評価法を採用したのでは大学は潰れるでしょうね。
実際に有名校と共同研究も沢山した自分なので、そこははっきり断言出来ます。もう一
度はっきり言いますが、国が大学にお金を出さないと大学の特に、基礎研究は完全に
衰退します。もう、首相が海外を訪問するために国のお金をばら撒いている場合ではな
いです。国の基盤、一番大切な物にお金をつぎ込まないでどうするのでしょう。
お話がずれてしまいましたが、自分が思うに過去の有名な起業家たちがやってきたこと
は非常に重要なことだったように思います。社員を大事にし、家庭生活を安定させると
か、これは社員のモチベーションを維持するためには非常に効果があり、企業も雇用さ
れる側も結果的にはwin&winだったように思います。もし、これが日本型の企業運営だ
としたら、自分は日本型大賛成ですね。そういった環境から非常優秀な製品が生み出さ
れたように思います。そう、個性のある製品たちですよね。それを国際化に対応するた
めとして強くなれた企業がどれだけあったでしょうか。有名だった企業の多くは弱って
いるようにしか思えません。多分、企業の欧米化と言うのは日本企業のとって意味のな
いことだったかも知れないと気付いた企業トップもいるでしょうね。特に日本人は
集団で大きな成果を出すのが得意とも言われています。それを生かす企業形態でないと
駄目なようにも思います。前にも言った通り、他国が容易に生産できる製品で、価格で
国際競争したのでは日本の将来は絶対にありません。ここは断言出来ます。そして、
100年以上も存続する企業がレアな外国企業と何も日本が同じ企業形態を取る必要はな
いと自分は思います。そういう意味では日本企業のトップは一層の努力を私はして欲し
いと思います。根暗発想ではなく、苦しいときこそ、前向きに進むべきです。
そして、今日のニュースでみずほ銀行が、この10月から「副業の解禁」をするそうで
す。もう、当然のことでしょうね。銀行はかなり弱体化してます。そして、企業が
社員の生活水準を維持できないのであれば、副業は当然でしょう。ある意味、企業の
義務放棄に見えなくもないですが、まあ、これも良いことのように思います。世界的に
見れば、日本の生活水準はかなり高いので、これを維持するには稼がないとなので。
もうじき、選挙ですが現状の自民党や公明党の言う「安泰した生活」の維持なんてのは
もう国が個人に与えてくれるものでないことは、各人がお分かりでしょう。そして、
日本人は本当に大人しい。戦後そういう教育を受けてきたということでしょうか、はっ
きりはしないですね。いずれにしても各人が自分に責任を持って、自分で上手に生きて
いく必要のある国に日本も変わってきていることに早く気付くべきと思いました。