未だに日本では余りニュースとしての報道がありませんが、今、欧州は過去最高の猛暑
でかなり大変なことになっています。もともと欧州はエアコンも設置がされていない家
庭が多いのです。そこに来て熱暑。普通生活で様々な障害が起きています。ニュースは
CNNからです。
【CNN 7月26日】
欧州全土が猛烈な熱波に覆われている。これまでに少なくとも12カ国で観測史上最高の猛暑を記録、列車が止まり、原子力発電所も運転を停止するなどの影響が広がっている。欧州の7月の気温は、6月に続き、1880年に観測を始めて以来、最高を記録する見通しだ。
気象庁によると、オランダ、ドイツ、ベルギーの3カ国では、25日の気温が観測史上最高に達した。最高気温はドイツが42.6度、オランダは40.7度、ベルギーは40.6度だった。英国も24~25日にかけて猛暑が続く。6月はフランス、チェコ、スイスなど8カ国の気温が過去最高を記録し、フランスでは45.9度を観測していた。今回の熱波でも、パリの気温は42度に達すると予想されている。
専門家によれば、地球温暖化ガスによる気温の上昇に伴い、今回のような熱波は欧州の新たな常態になりつつある。英セントアンドルーズ大学のマイケル・バーン教授は、「気候変動の影響で、間違いなく熱波の頻度は増え、厳しさが増すだろう」と予想する。フランスの気象庁も、二酸化炭素の排出を大幅に削減しなければ、これまで以上に頻繁に熱波に見舞われ、厳しさも増すと警告している。
欧州の都市の多くは、これほどの猛暑を想定した設計になっていない。2017年の報告によると、欧州でエアコンの設備がある世帯は5%に満たない。影響は公共交通機関にも及んでいる。欧州の多くの国では、列車が脱線する恐れがあるとして運行が停止された。24日にはベルギーからロンドンへ向かっていた長距離列車のユーロスターで故障が起き、乗客は40度の猛暑の中で、空調もないまま缶詰めになった。
英国の鉄道インフラを運行しているネットワーク・レールによると、ロンドン周辺の線路の温度は50度を突破すると予想されていた。これは平年のほぼ2倍に当たる。
フランス南部では気温が40度を超えたことから原発が運転を停止した。業界団体は、川の水の温度が上昇して海洋生物に危険が及ぶ恐れがあったと説明、環境に配慮した措置だったとしている。極端な猛暑は欧州だけにとどまらない。インドは極度の干ばつと人的被害を伴う洪水を繰り返し、先週は米国で1億5700万人が猛烈な熱波に見舞われた。北極圏でも前例のない規模で山火事が頻発している。
欧州で気温摂氏40度を超えるなんてのは、本当に異常気象ですが、学者さんによると
これは常態化するとのこと。本当に大変な状況になってきています。欧州はエアコンの
設置率が5%とのことで、エアコンなしでは生活もままならないでしょうし、お年寄り
は亡くなる方も出てくることでしょう。それに鉄道の線路だって熱で変形するので走行
出来ません。本当に大変なことになってきました。大きな流れでは地球の気温は下がっ
ていくはずですが、今は短期的に上昇、温暖化となっています。温暖化の原因が本当に
2酸化炭素なのかも、まだはっきりしない状況ですが、地球規模の対応は必須と思いま
す。本当にこれから、どうするんでしょうか。