観光庁が「Go to トラベル事業」をこの7月22日から始める一方、PCR検査で感染者
が増えている現実をどう理解するかは思った以上に面倒で混乱を招いていると思いま
す。自分も毎年流行しているインフルエンザと比較して残念にも亡くなる方が少ない
分、マスコミが騒ぐほど問題視しないで良いのでは、と、ここでも何度か取り上げま
した。これは国もそうですし、各県が出しているデータを見ればはっきりしています。
ただ、米国を始め、欧州等での新型肺炎の猛威が出ている国々とも日本ははっきり
違っています。
そこでそろそろ第2波の来襲?も確実に予想される中でどう自分たちが行動すれば良
いのか整理しようとしていた矢先、東洋経済オンラインで「新型コロナ、日本で重症化
率・死亡率が低いワケ」と言うニュースが掲載されました。非常にまとまった良い情報
と判断し、ここでご紹介しようと思います。この記事は高橋泰教授がQ&A形式で説明
をしており、略歴は東大病院研修医、東京大学医学系大学院(医学博士)、米国スタン
フォード大学アジア太平洋研究所客員研究員、1997年より国際医療福祉大学教授等を
なさっている方とのことです。東洋経済オンラインで何故、この先生に質問したのか
は把握出来ませんでした。従って、最終的な判断はご自身でということになりますが
事実を踏まえての予測も妥当性が高いと自分は見ています。
最初に自分がこの記事の内容を簡単にピックアップした物をご紹介します。
・新型コロナウイルスは、初期から中盤までは、暴露力(体内に入り込む力)は強い
が、伝染力と毒性は弱く、かかっても多くの場合は無症状か風邪の症状程度で終わる
おとなしいウイルスである。
・しかし、1万~2.5万人に1人程度という非常に低い確率ではあるが、サイトカイン・
ストームや血栓形成という状況を引き起こし、肺を中心に多臓器の重篤な障害によ
り、高齢者を中心に罹患者を死に至らせてしまう。
※サイトカイン・ストーム:免疫システムの暴走。免疫細胞の制御ができなくなり、
正常な細胞まで免疫が攻撃して死に至ることもある。症状は、高熱、重度の疲労
感、吐き気などで、多臓器不全を引き起こす。
・日本ではコロナに感染した人が多いと感染シミュレーションで推定出来るが自然免
疫で98%の人が治っている。つまり、日本人はコロナに対して欧米人より強いと
言える。
・日本の死者数が欧米の100分の1である理由は①高齢者の感染者数が少ない②自然免
疫力が強い(BCGも関係ありか)③欧米人に比べて血栓ができにくいことから発症者
死亡率が日本は欧米に比べて低いと考えられる。
・今回の感染シミュレーションの結果では、重症化する人は、20代では感染した人10万
人中5人、30~59歳では同1万人中3人、60~69歳では同1000人中1.5人、70歳以上で
は同1000人中3人程度ということになった。
ざっとこんな感じです。今までバラバラになっていて整理できなかったことが綺麗に
整理されました。このQ&Aの中でも先生は30歳未満はほぼ重病化しないので登校等は
やっていいことや60歳未満の方の通常生活は制限しないで良いと言う提言をしていま
す。究極的にはコロナ対応で経済活動が破綻して自殺する方の人数を減らす方法を
考えないととしています。確かにこれはありますよね。どう考えてもコロナで亡くな
る方の割合が日本では非常に低いので。
こんな風に考えていくと流石に国は今回のコロナの被害はマスコミが騒ぐほど甚大な
物にはならないことが分かっていて「Go to トラベル事業」をやっている節がありま
す。日本人は教育レベルも高いほうなのでしっかり説明を国がすれば良いのにと思っ
てしまいます。多分、国のHPには出してあるとか言いそうですが、HPは事のほか
一般人には理解しにくいし。さて、今回の情報を貴方はどう生かしますか?
東洋経済オンラインのリンク、張っておきます。