先程、初めて気が付きました。余りの悲惨な被害でロイター社の被害写真も、ここでご
紹介した熊本県球磨村と人吉市は、アニメ「夏目友人帳」の舞台であったことにです。
人的な被害も建物や構築物の被害も余りにも甚大で唖然としてしまった場所が、夏目友
人帳の舞台だったなんて。ますます悲しさが増してきます。漫画で描かれていた風景は
まさに子供の頃に目にしたじいちゃんばあちゃんのいた田舎の風景だったのですよ。
だから、友人帳で出てくる景色は懐かしさがあったんです。形あるものは、いつかは
変わると言いながらも豪雨で全変するなんて誰も想像もしていません。天変地異とは
言いながらも言葉に出来ません。
前にも言いましたが、友人帳の舞台になった場所は出来れば、遠くても訪れたいと思っ
ていた場所です。それが無くなったのは仕方ないとしても、そこで生活している人たち
の悲惨さ、耐え難いご苦労を思ってしまうと胸が苦しくなります。自然の大きな活動と
比べて、いかに人間が非力であることか。嘆きもしますが、それを大前提に生きていか
ないといけないと再認識しています。あの流された赤い橋も友人帳に出ていたかもです
し、自然に炭酸水の湧いていた泉は、どうなっているのでしょうか。でも、こんなのは
ミーハーな漫画ファンの嘆きです。どうってことはない。でも現地の人は…。
２０１１年の東日本大震災は岩手県生まれの自分としては本当に信じられない大災害で
した。宮古等で海岸にある津波用の堤防を何度も目にしていたんです。生まれが海に
近かったばあちゃんからは、この堤防はチリ地震津波の後に出来たと話を聞いていまし
たし、子供ながらにも「こんな立派な堤防があるなら津波被害もないんだろうな」と
勝手に信じてました。その堤防も津波はあっという間に乗り越えて、堤防自体を壊した
場所まであったと。全然信じられない。地球誕生は４６億年も前で人間が誕生してから
の時間も地球の今までの時間からすると、瞬きぐらいの時間なのも頭では理解していま
した。ですから自然は人間の想像を遥かに超える出来事を作ることも頭では分かってい
たはずなのです。
東日本大震災を「想定外」と言った学者さんがいたと聞いていますが、私から言わせれ
ばそんな方は学者さんではないです。本物の学者であれば自然は人間の想像を超えるこ
とをするのが分かっているはずなので。何を言いたいかと言いますと、例え、頭で理解
していたとしても、それを大幅に超えることが実際に起きるということです。これから
の事で言えば、首都直下型の大地震も起きるでしょうし、富士山の噴火も起きるでしょ
う。そして南海トラフの大地震も。そんな状況の中でどう人間らしく生きていくか、で
す。自分も平均寿命で言えば後残り２０年です。それまでに、どう生きていくか。
しかし、熊本県の里山風景、１度目にしたかったです。熊本県の方々もしんどいでしょ
うが是非にサバイバルしてください。毎日お祈りぐらいしか出来ないですが。
【追記 21年2月24日】
それとはなしに琢磨村や人吉市の復興状況を気にしていましたが、youtubeで現状を
確認してみると村に関しては、ほぼ手付かずと言って良い感じです。人口が多くない
分、復興が遅くなっているのでしょうか。しかし、被害は本当に凄まじい。こんな
大雨で被害がこんなに甚大だなんて全然知らなかった。ここまで被害が大きいと地方
自治体だけでなく、国の支援もないと言った感じです。ODAも確かに必要ですし、
今は国の予算が必要な事業もあるでしょうが、是非、こういった甚大な天災のあった
地域には予算を費やして欲しいと強く思いました。被害に遭われて、なかなか再興
出来ていない方々，ぜひとも少しづつで良いのでサバイバルよろしくお願いいたし
ます。頑張れ！甦れ！琢磨村！人吉市！
