気になるトピック&ニュース少し掘り下げブログ

沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

ベイルートの爆発の凄まじさに驚く

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4日に起きたレバノンベイルートでの大爆発ですが、その規模の大きさに動画や写真

で驚いてしまってます。場所は港湾の倉庫のようですが、海沿いのその場所が大きなク

レーターになってしまっている写真も報道されました。幅が120mを超えるクレータ

ーだそうです。死者も137名、怪我人が5000名で行方不明者も100人以上。爆発で家が

壊れての避難者が30万人以上。大事故なんてもんじゃない規模です。死者はもちろん

増えていくでしょうし。ウィキペディアではベイルートの人口は2007年度で100万人

から220万人とはっきりしていませんが、その人口で30万人の方が避難と言うのは

本当に深刻な状況です。非常事態宣言も出されたようですが、もともと政情の不安定

な場所であり、住んでいる方の不満と不安は相当なものと推定されます。

 

今回の爆発原因は2014年に外国籍の船から押収されて倉庫に安全策も取らないまま、

保管されていた硝酸アンモニウム2750トンとされています。同物質は、化成肥料の

窒素源として主要な物質であると同時に、火薬・爆薬の原料であり、過去に幾度も同様

の爆発事故があったとされています。1917年カナダのハリファックス大爆発死者2000

名超、1921年ドイツ・オッパウ大爆発死者約600名、1947年米国・テキサスシティ大災

害死者581名、水溶液ですが。1952年名古屋の化学工場で爆発等々があったそうです。

 

そして爆破テロとして1995年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件にも使用され、

最近の話ではタカタのエアバッグ不具合の問題でエアバッグのガス発生剤に硝酸アンモ

ニウムが使用されていましたが、多湿地域での暴発が問題となり、米国では2018年まで

にこれの使用が停止されています。このように色んな問題が起きていた物質ですが、

化学肥料製造には欠かせない品物のようです。

 

今回のベイルートでの爆発では硝酸アンモニウムのあった倉庫内あるいは倉庫外での

火災から爆発を引き起こしたと言うニュースが出ていましたし、治安当局者が港湾当局

に早急に移設する警告を出していたが、耳をかさなかったと言う話も出てきています。

そうなると危険性は回避できる状況であったかも何に爆発を引き起こしてしまったこと

になります。それは本当に残念でなりません。しかし、今は亡くなった方やケガ等をし

て被害にあった方々には心からお見舞いを申し上げ、一刻も早い回復と復旧を望むもの

です。それに、新型肺炎も流行し、政情が不安定なレバノンでは今後どうなるのか。不

安要素が多々ありばかりです。

 


「ガラスが粉々、床には血が流れ……」 レバノン・ベイルートの大規模爆発


Beirut explosion - mushroom shaped blast rips through Lebanese capital