学校法人森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した財務省近畿財
務局職員の奥様が公務災害補償に関する情報の開示決定が１年もの延期となり、国に開
示当を求めた訴訟を起こしているのは、ご承知のことと思います。今回の件、亡くなっ
た職員の遺書では国会での証言内容は全部嘘で、その指示も上司からだったと言われて
います。これに関しては第3者は確認のしようがないと思いますが、役所は全て国民の
公僕と言う大前提があります。
そして、自殺が公務災害認定された後、人事院に夫に関する情報の開示を請求したそう
ですが、約７０ページの行政文書の大部分は黒塗りだったそうです。また、今年４月に
近畿財務局にも請求したが、文書は１０枚が開示されただけで、残りは２０２１年５月
まで開示決定期限を延長すると通知されたそうです。はっきり言って役所は人事院は何
をふざけたことをしていのか、と思いますね。公文書の開示に関しては国民に情報を
開示するのが目的であって書類を出すのが目的ではないはずです。確かに公にしたらま
ずい部分もあるでしょう。しかし、大部分が真っ黒で塗り潰されていたなんてのは、絶
対に許されませんし、証拠隠滅とされても仕方のないことでしょう。
これは相手が国だからと言って許されることではありません。何故こういう部分でマス
コミが騒がないのか、もちろん弁護士もです。前職の時から弁護士さんとはお付き合い
がありましたが、離婚して相手側の弁護士等の通常の倫理的でない行動を多々見たとき
に、この業界は一般社会と離れて仕事をしていることがはっきり認識出来ました。正直
弁護士会にすら常識から外れた弁護士に対するクレーム対応の相談も文書にしてした
経験があります。何を言いたいか、それは弁護士は絶対に社会正義なんてものを背負っ
てはいないと言う事実です。単にそれで食べていると言うことだけです。
雑談が出てきてしまいましたが、何を言いたいかと言うと弁護士会でもそういうおかし
な自分本位の役所の対応は是正させる行動を取って良いのではないか、と言うことで
す。本来であれば国民の側であるはずの役所が別の方向を向いて仕事をしていると言え
ます。本当に情けない。この半世紀位で日本人の考え方や倫理観、そして社会正義は何
かとか人間としてしてはいけないことの内容が相当変わってきたと感じています。本当
に酷い。惨憺たるものです。今回のコロナ肺炎での厚生省の対応も然り。本当に酷い。
どこを見て仕事をしてるんだと言いたいです。
話を元に戻すと亡くなった奥様の悔しいお気持ちも自殺した職員の気持ちもこのままで
は絶対に報われません。是非是非、社会正義と言うものを見せてほしいと強く思って
います。こんな社会が良いわけがないです。
