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マスク着用に「ノー」を貫く、スウェーデンの新型コロナ対策 -AFPよりー

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スウェーデンストックホルムの通りを行き交う人々(2020年8月31日撮影)。(c)Tom LITTLE / AFP 出典:AFP

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コロナ肺炎に対してマスクが効果があるかは様々なレポートや意見が出ています。1つ

にはマスクの隙間はコロナを通すので意味がないと言う意見。唾液としてはマスクはそ

れを止まる働きがあるので効果があると言う意見。また、米国ではマスクをしていると

手で顔を触らないので効果がある等、本当に様々な議論があります。一部の国ではマス

クは絶対にしないと言うグループまで現れる始末です。

 

日本人は風邪の時に子供の頃からマスクをしていますので抵抗ないですが、欧米ではそ

んな習慣もないので色々なのでしょう。それは良いとして国としてマスクは効果がない

としてマスクをしない国があります。そう、ここであげたスウェーデンです。それに

ついてAFPで記事がありましたので掲載します。

 

【9月9日 AFP】新型コロナウイルスパンデミック(世界的な大流行)の初めの数か月間、スウェーデンはロックダウン(都市封鎖)を行わなかったことで世界の注目を集めた。そして今また、感染予防のために奨励されているマスク着用を拒否する立場を固持している。 混雑した場所で口や鼻を覆うことを世界の大半の国が受け入れている一方、スウェーデンではバスや地下鉄の乗客、食料品の買い物客、登校する生徒たちの中にマスク姿はほとんど見られない。

スウェーデンの公衆衛生当局は、マスクは社会全体に使用を奨励するほどウイルスの感染抑制効果がなく、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)と手洗いを順守することの方が重要だと主張している。

 ストックホルムの流行の中心地、セーデルマルム(Sodermalm)地区で色とりどりの布製マスクを売る店「フローケン・ソット(Froken Sot)」のオーナー、ジェニー・オルソン(Jenny Ohlsson)さんは「ちょっと変だと思います。スウェーデンは小さな国なのに、自分たちは他の国より知恵があると思っている。とても変です」と語る。

 新型コロナウイルスによるスウェーデンの100万人当たりの死者数は575人と世界で7番目に多い。主に流行初期に高齢者施設の利用者を守ることができなかったことが大きい。

 この国では学校や会社、カフェやレストランなどを閉鎖せずに感染拡大を招き、市中感染が常に高水準で発生している。一方でフランス、オランダ、ドイツ、ベルギー、スペイン、イタリアなど欧州の多数の国で感染の再増加しているのと対照的に、スウェーデンの感染者数は望ましい減少方向に向かっているように見える。1日当たりの死者数は4月にピークとなった後、現在は2、3人となり、新規感染者数は6月初めから着実に減少している。患者1人から感染が広がる人数を示す実効再生産数は、7月初めから1未満に抑えられている。

 

■「科学を信頼?」

 好ましい傾向にある今、スウェーデンの公衆衛生当局はマスクに対する立場も含め、自国の戦略を変える理由はないとしている。

 政府の感染症対策を率いる疫学者のアンデシュ・テグネル(Anders Tegnell)氏は、ウイルスに対するマスクの感染拡大抑制効果は科学的に証明されておらず、ずさんな使用では益よりも害をもたらしかねないと指摘する。同氏は最近、記者団に「少なくとも3つの膨大な報告書が、世界保健機関(WHO)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)、WHOが引用した英医学誌ランセット(The Lancet)から発表されており、そのすべてが科学的証拠は弱いとしている。われわれが独自の評価を実施したのではない」と語った。

 英バーミンガム大学(University of Birmingham)応用衛生研究所(Institute of Applied Health Research)の所長で疫学者のKK・チェン(KK Cheng)氏はAFPの取材に、そのような論法は「無責任」で「意固地」だと述べ、スウェーデンに戦略を変えるよう呼び掛けている。「もしも彼が間違っていたら、命が犠牲になる。だが、私が間違っていたとしても、何の害もない」しかしテグネル氏は、高齢者施設での予防策が改善され、また発症した人の自宅待機に加え、在宅勤務やソーシャル・ディスタンシングが遵守されているために、スウェーデンの感染者数は減少していると語った。

 医師と研究者23人から成るグループは6月、日刊紙アフトンブラデットAftonbladet)に掲載された論説で、テグネル氏と公衆衛生当局に対してマスク非着用の方針を再考するよう求めた。それ以降、同グループやそれ以外からもたびたびこうした要請が発せられている。テグネル氏はそのたびに、公衆衛生当局はこの問題を「注視」しており、必要となれば導入すると答えている。(c)AFP/Pia OHLIN and Tom LITTLE

 

スウェーデンでの感染者は85707人、そのうち亡くなった方の割合は6.81%と割合は高

いのですが、ここに記載にあるように死者数はかなり減少しています。現状、このまま

でどうなっていくのか、です。全世界で見ると死亡者の割合は3.24%。その中でもアジ

アはなんと1.81%なのです。そして日本の場合は1.92%が死亡率です。非常に低い。

これを踏まえてどう経済活動を復活させるのか、それも一刻も早くでしょう。日本の

ことを言ってしまいましたが、この選択をしたスウェーデン、どう経過するのかを

静かに見ていきたいと思います。