千葉に来て、初めて知った物があります。山芋、そう自然薯の話です。東北にいたこ
ろは多分、長芋だと思うのですが、とろろにして食べたり、細く長く刻んで食べたりは
していました。ところが千葉に来たら、普通に山の中に山芋は普通にあります。掘るの
が難しいし、長いので折らないように掘るのは、コツがいるようです。山芋のツタの見
方も教えてもらいました。まあ、掘ったことはないですが、掘ってるのを見たことはあ
ります。そして結構、露店で普通に売っています。
東北で食べた長芋は、おろすと粘性はあるものの、普通に流れます。ところが千葉の自
然薯は、まとまったままくっ付いています。これは本当に驚きました。正直、どうやっ
て食べるんだ?って感じです。おろしても団子状のままですから。でも、食べると美味
しいし、健康にもかなり良いようです。昔から粘りのある食べ物は身体に良いという
話にもなっています。
結構、有名なお話で病気で体力もなく、食欲も細くなってる方に毎日山芋を食べさせた
ら、どんどん体力も回復していったと言う実話もあります。それだけ素晴らしい精の付
く食べ物なのでしょう。そんな話に似た話は、いくつでも耳にしたりしています。
そう言えば、鰻は山芋が化けたものとか言う逸話もありますし。健康食としては非常に
素晴らしい食べ物のような気がしています。
それと自分もこちらに来るまで知らなかったのですが、お好み焼きに入れてもかなり
美味しいようです。生まれの盛岡でも子供の頃からお好み焼きはあったのですが、それ
はどうも関東の物やもちろん関西の物とも違っていたようです。少し調べてみると
一銭洋食とか言われる物に近いものだったように思います。簡単に小麦粉を水で溶いた
を伸ばして丸く焼き、そこに小エビや天かす、ネギを乗せた簡単な食べ物でした。
お話はずれてしまいましたが、千葉県民にとっては山芋はかなり馴染みのある食べ物。
都市部の方は別かもしれませんが、少しだけ市街地から外れると昔は結構、山芋が
あったように思います。そんなわけで、今回は千葉に来て、初めて馴染みになった
山芋、自然薯のお話でした。