気になるトピック&ニュース少し掘り下げブログ

沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

雑・人にもできると言う音で周囲を知覚する「反響定位」

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ナショナル・ジオグラフィックスは自分も好きでよく読んだりしています。ここで紹介

される科学的なトピックスは非常に興味深く、自分のそう言う好奇心を非常に満たして

くれたりしています。今回、そこで紹介されたニュースはコウモリやイルカをはじめ多

くの動物が駆使している音で周囲を近くすることが訓練すれば人間も出来るというやつ

です。これを見て自分はすぐに「勝新座頭市」を思い出してしまったですが。(笑)

余談で言いますが、座頭市、かなり好きでした。殺陣だってもう凄い!とかしか、言い

ようがないぐらい。ああいう役者さんは今も求めようもないですけど。

 

さて、雑談をやめて本筋に入ります。自然が編み出したソナーシステムの「反響定位

エコーロケーション)」とは、自分が出した音が物に当たって跳ね返ってくる反響を

利用して、距離や物の大きさを知る方法です。潜水艦のソナーとかまさにそうです。

ナショナル・ジオグラフィクスでは、コウモリの大半の種、ハクジラ全種、小型哺乳類

など、1000種以上の動物が反響定位を用いるとし、多くが夜行性か、地中に掘った穴や

海中にすむ動物で、光が乏しい環境で餌を見つけるために反響定位を利用しているま

す。音波を発する方法は、喉を振動させる、羽ばたきをするなど、いくつか存在する

そうです。非常におバカな自分は喉を振動させるで映画ガメラで出てくる強敵、ギャオ

スを思い出してしまいました。本当に古い。(汗)

 

話を元に戻すと、一部のコウモリは、人間の髪の毛の太さほどの大きさが約0.2mmの物

体まで反響定位で感知できるそうで、餌になる昆虫は常に動いているので、コウモリは

ひっきりなしに音波を発し、その回数は1秒間に190回にもなることがあるそうです。

こんなのが生き物が普通に出来てること自体が驚愕に値します。そして、非常に素晴ら

しいです。また、座頭市で出すと、市が目が見えないのに博打に使っていたサイコロを

親指で弾いて、とっくりの中に入れるシーンがあるのですが、ほぼ同等かもと思って

しまってます。本気で信じてる部分があって怖いですが。

 

これだけコウモリの場合は高度な反響定位をしている訳ですが、人間の場合はどうなる

のか、です。人間の場合は、反響定位を使える人のほとんどは目が見えないか視力に障

害があり、この能力を駆使して日常生活を営んでいる人たちがそれにあたり、舌や杖な

どを使ってクリック音を出し、その反響を利用して歩くそうです。そうした人の脳を調

べたところ、彼らが反響定位を用いるとき、視覚情報を処理する脳の一部が活動してい

ることが分かっていて、人間にも驚異的な適応力があり、私たちも根気よく訓練するこ

とで反響定位を習得できることが、研究から明らかになっているそうです。そう考える

とあながち、座頭市の世界も本当にあり得るような、そんな気持ちになってきます。