山梨県甲府市で火災で家が焼け、2人が遺体で見つかった事件で警察が、現場に駆け付
けた際、不審者を見つけ呼びかけたものの、職務質問できなかったとの報道があり、こ
れから少し考えてみたいと思います。ここで自分が得られる情報はマスコミを通してし
かありませんし、マスコミ報道ではフィルターがかかっての報道ですから、情報そのも
のの正確さは担保されていない危険性すらあります。情報量も限られていますから、致
し方ない点もあります。
ここで取り上げたいのは決して警察が悪いとか反省してほしいとかではなく、今回のよ
うに犯人である人物に出会った際の対応法についてです。詳細が分からないので推測の
部分が入りますが、それはご容赦ください。一番気になった点は「警察は、火事現場に
駆け付けたパトカーが100メートルほど離れた場所で不審者を見つけたが、現場到着
を優先したため、職務質問できなかった。そして、それは、捜査手順に落ち度はない」
とした点です。何度も言いますが、これで警察が悪いとか言うつもりはないのです。
ただ、事実だけを踏まえると犯人を逃がしてしまった危険性もあるわけで、そこを今
後どうしたらいいのか、となります。
緊急で現場到着が最優先も分かります。ただ、不審者はいたわけで人手や時間に余裕が
あったら普通なら職務質問をした状況になった可能性もあります。そういう意味では緊
急対応でも可能ならそれが出来る状況にしていく必要があります。普通はそういう手順
になると思うのですが、そこで気になるのは「捜査手順に落ち度はない」と言うコメン
トです。多分相当自分たちの責任を気にしてのコメントと思いますし、現状では失敗だ
ったとも言いにくい部分。まあ、お役所が責任の有無を気にするのは当然ですが、問題
の起きないように事件に対応するもありますが、犯人を捕まえると言う面で見れば、
改善すべき点もあるんじゃないか、そんな風に思います。何故なら、その緊急対応手順
はお役所が作ったもので完璧でもないでしょうし、必要なら変えていくべきものなの
で。自分の感覚ではお役所も昔と比較して一般市民への対応等はかなり神経を使う部分
でしょうし、余裕もない部分も多々あるのだと思っています。そんなことからか、以前
は問題にならなかった部分も問題視されたりですから、業務は大変なんだろうと想像し
ています。そんな訳で今回も思わず、本音が出たのかな、とか思いますね。それは仕方
ないとしても今後にどう変えていくべきかは是非、誠意をもって推し進めてほしい、
そう思ってます。