知らないでいましたが、この10日、またも尊敬していた、水島新司先生がお亡くなりに
なったそうです。全然気付いていなかった。82歳で肺炎でお亡くなりになったそうで」
す。病気なら、どうしようもないかもですが、少し早めでした。漫画家さんはお仕事で
かなり無理をしているようなので、早くお亡くなりになる方も多いし。先生の書いた
「あぶさん」はもう自分にとっては宝物、そのものだったように思います。毎回、感動
してましたし、あぶさんのキャラがめちゃめちゃ好きで。
子供の頃は「野球狂の詩」「ドカベン」「男どアホウ甲子園」とか見ていた気がします
が自分にとっては「あぶさん」が一番。それも成人になってからです。しかし、年齢が
いくと懐かしい、大事な人がこの世から消えていくのは、本当に寂しい。自然のことだ
から、どうしようもないのですが、寂しくてどうしようもない。歳がいって気が弱くな
っているのかもしれませんね。
幼少の頃は父親のギャンブル好きの大借金から高校を諦めて、借金のある水産問屋で丁
稚奉公(今の若い方はこんな言葉は知らないでしょうが、そんな言葉があるんです)
しながら、漫画家を目指して頑張ったそうですから、もう偉い!と言うか、感動しか
ありません。今も尊敬しますが、昔の方は不屈の精神と言いますが、本当に心底から
頑張れると言うか、死にそうになりながらもフェニックスのように目標に向かって復活
するのですから、尊敬するしかないのです。自分も仕事はある面で相当頑張ったように
思いますが、大学も出してもらってるし、会社の現場ではある意味、徒弟制度のような
感じで鍛えられましたが、丁稚奉公でもないので。それで死んでしまうことは現場での
危険作業以外にはまず、ないので。
昔は日本の漫画も海外で話題にもなっていなかったわけですが、「あぶさん」は本当に
毎回、感動と言うか、新鮮な驚きをもって読んでいました。子供の頃は親から「マン
ガばかり読まないの!」と注意は何度も受けていましたが、ギャグ漫画以外は、かなり
感動して読んでました。一時期は「巨人の星」を買って食い入るように読んでましたか
ら。そんな意味では親の言うおバカになる品物では。決してなかったように思います。
話をもとに戻すと水島先生と野村監督との逸話や大リーグが大嫌いとか色々な逸話が
多い先生ですが、これも昔気質の日本人男性であれば、普通のこと。むしろ大先輩なが
ら可愛いと思いますし、その心情も分かる気がするのです。再度「あぶさん」を世の中
に出してくれて、14年間もの長い間作品を描いてくれた先生に心から感謝いたします。
先生本当にありがとうございました。あぶさんは死ぬまで自分の心に生きると思いま
す。是非安眠してください。合掌。