前にロシアとの漁業に関係した協定が締結された話が出ていたので、こんな日本がロシ
アに制裁をしている中でよくぞ締結出来たなと思うのと締結出来てもいつ駄目になるか
分からないと思っていました。案の定、表記のように漁業協定履行停止の話が出てきま
した。まあ、ロシアで言っている履行停止の原因は日本側の履行に不可欠な技術支援に
関する書類への署名を引き延ばしたことと、協定に基づく支払いを凍結したためとあり
ますが、それが本当はどうかも私たちにはわかりません。
ただ、はっきり言えるのは1つにはロシアが取っているだろう魚や海産物を日本が普通
の生活の中で必要としていることと、今ロシアの漁場となっている場所で日本が漁業を
おこなうことは不可欠のように思っています。北方領土のことは脇においておいても
それが今の日本が必要なことでしょう。こうなってくると米国やEUに歩調を合わせる
だけでなく、日本が国際社会でどういう立場になれば良いのか、と言う部分を真剣に議
論する必要があります。
確かにロシアが今ウクライナにしていることは許せない。勝手に侵略のために他国民
を惨殺していくことは絶対に許されないことと思います。ただ、それとは別にウクラ
イナはマスコミの扱いが上手く、悪のロシアに対して善のウクライナのようなイメー
ジを作っていますが、ウクライナの特殊部隊がロシアに対して非人道的なことをして
いると言うニュースもありますから、単純にウクライナだけの報道を信じるのも意味
がないようにも感じています。他国の侵略が駄目なのは、わかっていますけど、です。
更に言えば米国も一時期、冷戦終了後にロシアに対してかなりひどいことをして、ロ
シア経済が壊滅的になった話もありますし、そんな風に考えていくと単純に誰が悪者
で誰が正義の味方でもなくなってきます。もっと言えばEU各国なんてのは相当したた
かで、一筋縄ではいかない感じがかなりあります。そんな環境ですから、もう馬鹿の
1つ覚えみたいに米国やEUと同調というのも短絡的すぎで、それで本当に日本の将来
のためになるのかと言えば、首を傾げる部分でしょう。地政的にも立場的にも日本は
独特な環境にあり、他国とすべて同調というのも違うように思っています。未だに
大戦で米国が敷いた様々なトラウマにがんじがらめの日本。もう戦後70年以上ですか
ら、自分で歩き始めても良いのではないでしょうか。