気になるトピック&ニュース少し掘り下げブログ

沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

現職・警視庁巡査の現金を盗んだニュースで謝罪の仕方を考える

まずは、先ほどネットで見たニュースを見て頂きたい。毎日新聞からのニュースです。

毎日新聞 6月26日】

飲食店の更衣室で現金を盗んだとして、警視庁は26日、築地署警務課の巡査、野口敦史容疑者(27)=東京都目黒区東山=を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した。野口容疑者は休みで、職場の同僚とこの店で酒を飲んでいたという。

 逮捕容疑は25日午後3時45分~4時半ごろ、東京都中野区内の飲食店で、従業員用の更衣室に数回侵入し、従業員数人の財布から現金計約3万8500円を盗んだとしている。

 警視庁によると、野口容疑者が更衣室に出入りしている様子を従業員が目撃するなどし、店長が110番した。中野署員が駆けつけると、野口容疑者は酒を飲んでおり、任意の事情聴取で容疑を否認していた。その後は「置いてあった財布から現金を盗んだ」と容疑を認めているという。

 この日は午前から築地署警務課の留置係員で親睦会を開いていた。野口容疑者を含めて1次会に8人、この店での2次会には4人が参加していた。警視庁では新型コロナウイルス感染防止対策のため、2次会以降の参加が禁止されている。

 警視庁警務部の大嶌正洋参事官は「警察に対する信頼を著しく損なう行為で、極めて遺憾。捜査の結果を踏まえて厳正に対応する」とコメントした。

 

最近のニュースでは、悲しい話ではありますが、こんな不祥事は多くて、またかと思う

だけのように思っています。まあ、酔ったからと言って精神状態が普通でなかったとも

言えますが、たった4万円弱を盗んで職も失う、社会的にもかなりの制裁を受けるとな

ると正常時であったら、普通はしないことです。警察官なら絶対にしたらいけないこと

だろ、と言うご立腹も当然なのですが、そこは採用時の資質チェックや普段の教育や

不祥事防止のための活動がどうであったか、の関わる部分なので、ここでは触れませ

ん。

 

そして、警視庁の参事官のコメントがどうも下手に思います。これはこの方の資質が

どうこういうつもりでなく、どういったら更に一般国民への正しいメッセージ、効果

のあるメッセージになるか、です。多分、この方のメッセージは普通なんだろうと自

分は思っています。まずは最初に言わなければならないのは謝罪です。税金で働いて

ることと、今回はその起きた犯罪を取り締まる側が犯罪を起こしてしまった訳で。

そうなると「警察に対する信頼を著しく損なう行為で、極めて遺憾」で国民への謝罪

になるか、と言えばならないでしょう。「遺憾」は政治家が良く使う言葉ですが、どう

も謝罪には合ってない気がします。ウィキペディアでは遺憾の意味を「一般には、期待

通りではなく『不満』という意味で、期待したようにならずに、心残りに思うこと。

英語では、indifferentなどの表現が近い。『遺憾の意を示す』ということは『期待通り

ではなかった』という意味であり、謝罪はまったく意味しない。」とあります。

 

厳密に言えば、謝罪したことになっておらず、単に第3者のように評論しただけ、と

言う感じになってしまう。多分ですが、参事官は謝罪の意味で言ったのかもですが、

普通の国民には謝罪したことにならないわけです。大変申し訳なく、心からお詫び

いたします、位にした方が非常に好感が持てます。次に「捜査の結果を踏まえて厳正

に対応する」はもう当たり前過ぎて、言葉の意味が全然ない。こんなのは当然の話な

訳です。従って、今後どのように同様の犯罪が起きないようするかを述べるべきで

処分なんてのは二の次です。従って、「今後同様の犯罪が絶対に起きないよう、具体

的な対策を講じます」で良いんじゃないかと勝手に思ってます。

 

そんなわけで今回の場合が特に大きな問題と言う訳でもなく、本来、参事官が言いた

かったこと、言うべきことを述べました。言葉はかなり大事でちょっとした言い方で

受け取り方が全然違ってきます。とりあえず。