自分の住んでる場所に近い一宮海岸等でイルカが波打ち際に打ち寄せられて、それを
サーファーたちが海に戻して助けたニュースがありました。優しい方たちが多かった
な、大変だったろうにと思っていたところ、現地に看板が立ち、イルカ触れないで欲
しい旨の告知があったそうです。専門家に地元の方が意見を聞いて、イルカに触れる
と感染症になる危険性があるとか、野生のイルカに触れること自体がイルカにはかな
りのストレスであること、また、こんな場合のイルカは海に戻してもかなり弱ってい
るためにほぼ助からない等の理由だそうです。
とは言いながらもサーファーの人たちも見ていられなくて手袋をして海に戻してあげ
たようですが。まあ、自然に法則からすれば人間の感情からの行動は自然に摂理にあ
ってないことも多々あるのでしょうけど感情的には黙ってみていれないのが人間の感
情のように思います。それでもイルカを助けてくれた人たちが感染症で病気にはなっ
てほしくないし、可能性は低いとしても折角、海に戻したイルカが生き残ってくれた
らかなり嬉しいですけど。
そんなわけで今回最近認識したのは人間の都合と言いますか、感情と地球の自然は全
然ダイレクトに繋がっていないと言う事実。良く考えれば日本人なら即分かることで
す。悲しいかな、人間は地球上の生き物を殺して食べていかないと生きていけない生
き物。そして人間が地球上で生きている期間はまばたきの瞬間程度のものということ
を頭の中にしっかり入れておかないといけないわけです。東日本大人災の際に有識者
と言われる方々が「今回の震災は想定外」とのメッセージを言ったことがあります。
自分はエンジニアの端くれですが、この発言は許せなかった。普通の日本人が発する
ような言葉ではありません。自然と共存が日本人のモットーであり、嫌な言い方にな
りますが自然は決して征服すべき対象ではないのです。
自然に頭を下げ、教えを乞うのが日本人と自分は思っています。人間が想定できるこ
となんて地球の自然と比べたらまだまだ全然なのは皆さん、分かってるはずです。
今回の一宮町でのイルカの座礁は本当に可哀想。ただ、九十九里浜を散歩していたら
イルカらしき品物に出会ったこともあるのです。でも1匹でしたから。30頭以上も浜
辺に打ち上げられていたら助けたくなるのも当然と思います。ただ、それが自然の摂
理に反しているのだとしたら、かなり悩ましい。悩んでしまうのもよく分かるのです。