

地球温暖化が叫ばれていますが、それはここで何度も触れたように大きな地球気温変化
の中では確実に寒冷化していますが、局所的には最近は温暖化しています。そんな中で
海水温の上昇によって例のベーリング海が「亜寒帯化」し、そこに生息しているカニが
死滅したニュースが出てきました。ベーリング海は、もともとは「極圏海域」であり、
冬は凍結する海域と区分されていました。しかし、ズワイガニが100億匹も死滅したと
なると大事です。まあ、失礼な言い方になりますが、自分はズワイガニはあまり好きじ
ゃないのですが。
この報道をしたのは米海洋大気局で「18年にはズワイガニが大量に捕れていたため、死
滅をまったく予期していなかった」とし、カニの死滅原因は18、19年に海洋熱波がベー
リング海を襲い、ズワイガニの代謝が上がったが、そのカロリー消費を賄うだけのエサ
が存在しなかったために餓死。さらに、海水温上昇でマダラが北上し、わずかに生き残
ったズワイガニを食べ尽くしたためとしています。ん-、餓死でカニが死滅ですか。
もう言葉にもなりません。こんなことがあのベーリング海で起きていたとは。カニ漁は
禁止になり、それまで売り上げ高が約340億円もあったとのことなので水産業者は大打
撃どころの話でないでしょう。カニ漁師さんもベーリング海での仕事で一攫千金になれ
た方がいたようですから完全な死活問題だと思います。
さらに米海洋大気局は「猛烈な嵐や異常気象が増え、この地域特有の鳥やアシカなどの
海洋生物をあまり見掛けなくなった」としていますし、地元の方は、この数年で環境変
化がより顕著になったと指摘していますし、漁業者組合の方も「暖かい海に生息するマ
ナガツオやマンボウ、ビンナガマグロがアラスカ湾やベーリング海で見られるようにな
った」と話しているそうです。昔、本で読んだ話ですが、地球環境の変化は徐々に変化
するものではなく、ある時に急激に変化すると読んだ記憶があります。まさに、その通
りということでしょう。前もここで触れたように、この千葉の海域、館山周辺の話です
が海水温が高い時期は南のほうの熱帯魚のような綺麗な魚が寒い時期になると死滅のた
めか、いなくなったものが今は通年生息していると言います。そんなことで世界中の海
域が大きな変化を迎えているのは、間違いがないようです。