前々から欧米では寝たきり老人がいないことを自分は耳にしていました。「へえ、そう
なんだ。日本とは違うんだ」こんか感じでそれとなく、ぼんやりと思いながらです。そ
れがもう実際に自分も病院に急遽、入院となり、終いにはドクターから「貴方は死ぬ気
ですか」と怒鳴られてしまったら、自分がどんな形で死ぬのか、そんなことも真面目に
考えないといけない年齢になってしまったわけです。また、今は残念なことに離婚もし
てますので仮に急遽、今の自室で倒れても誰もそれに気が付かないわけで、いわゆる
「孤独死」が切実な問題となってくるわけです。まあ、こんな暗いお話をしていますが
今はお金さえ出せば、「孤独死」から守るサービスもあるようなので、そんなサービス
に加入することも現実に考えないといけません。
さて、今述べたことは堅い言葉で言えば、高齢者の終末期医療のお話な訳ですが、こ
こも世間様に迷惑をかけることなく、人手もお金も無駄遣いせずに何とか最後までも
っていきたいわけですが、いわゆる「寿命」ではなく「健康寿命」という言葉もあるこ
とを最近になって知りました。その内容は平均寿命よりも平均の健康寿命が約10年間
も短いということです。違った言い方をすれば、不健康の状態が10年間も続くと言う
ことです。これって本当に不幸なお話です。不健康の内容には当然、寝たきりも含まれ
ます。ぶっちゃけ、寝たきりは絶対に楽しくないし、周囲に迷惑もかけ、お金もかかる
し、全然いいことがない。加えて日本の医療では「胃ろう」という言葉を初めて知り
ました。口から食べ物を取ることが出来なくなったら、手術で直接、胃に栄養を送ると
いうものです。
そんなのを具体的に聞かされて、思わず、唸ってしまいました。確かに日本の医療は
ある程度、高度でしょうから色んなことが出来ますが、人間らしさ、人間の尊厳とか
から考えれば、まだまだ様々な議論が必要なように思います。結論からすれば、欧米に
寝たきり老人がいないのは彼らが虐待と思う、日本で実際に多く行われている終末期
医療は絶対にしないということだけなのです。老衰を自然に受け入れる、これだけで
す。真面目なドクターもそれなりに多少はいらっしゃるでしょうけど、特に医学会と
かを眺めた場合、日本の場合はコロナ時の対応からして、ぶっちゃけ不真面目すぎに
自分は思っているので、変な言い方をすれば寝たきりなんて単に稼ぐためもあるんじゃ
ないの?ってどうしても思ってしまいます。最初に目にした、膨大な量のお薬を大事
そうに薬局から持って帰る姿を普通に見ていましたが、今は、こんなんじゃ医者が儲か
るだけで全然いいことじゃないのでは、と思ってます。