今年も日本の北の方で熊にであったお話がかなり出ています。本州ならツキノワグマで
すが北海道はヒグマ。本当に恐い。ヒグマが例のグリズリーがヒグマなので本気で恐い
クマなのです。なんせ人を食べちゃうし、人間の味を覚えたら、、、もう。まあ、千葉
県はクマのいない県なので、そこは安心ですけど。今回のお話は北海道の猟友会が自治
体からのクマ撃ち要請があっても対応しない検討をしていると言うお話です。これだけ
聞けば、普通は「なんで?」と思ってしまう感じですが、それなりに理由がある感じで
す。今回はそこに触れたいと思います。
現状、問題点としてネット上に出ていたのは「謝礼」と「クマ射殺時の適用法令」のよ
うに思います。謝礼に関しては北海道内では札幌市が1回2万5300円、捕獲・運搬した
場合3万6300円。また、島牧村は1日2万6900円、緊急時は1.5倍の4万300円、捕獲報奨
金10万円が加算されます。この金額だけを見るとそこそこの謝礼金額のように思います
が実際は去年ぐらいまでは1回1万円を切る地方自治体が多かったようです。実態とし
て猟友会の皆様は警察や自治体に雇われてるわけでもなく、依頼があれば受けるという
ある意味、ボランティアに近いのかなとも思います。それは何故かと言いますと、
クマ撃ちに参加した場合は少ない謝礼金では赤字になると聞いてますし、実際は命を
かけて射殺することやクマ撃ちはかなりの経験はないと出来ないので、そう思った
わけです。
また、クマ撃ちの適用法令では有害鳥獣のクマ撃ちが撃ったこと自体が危険と判断され
猟銃所持が取り消された裁判が高裁であったということで善意で協力して、猟銃所持
が取り消しになるなんてのは論外と言うのが猟友会の言い分です。これはある意味、
完全に猟友会の気持ちがわかる気がしています。まあ、皆さんどんな感じで受け取っ
ているか分かりませんが裁判官の判決例がおかしい場合が多々あるように思いますし、
更に言えば、今回のような有害鳥獣駆除についての法令が整っていない感があります。
詳細は見てないのですが、今回のような判決が出たということは、そういうことなの
でしょう。更に警察も自治体も責任の所在を明確にして、猟友会の方々が安心出来る
ようにしていく必要があるでしょう。
困ったことにクマ被害の話は今年は増えています。里山がなくなって人間とクマとの
緩衝地帯がなくなったとか、クマの好物が不作だったとか、様々な要因が述べられて
いますが、現実にクマが市内を勝手に歩き回ったりしているので、住民の方々は常に
命の危険があるわけですし、お子様をもっているご家庭では心配が絶えないのだと
思います。そんなことで猟友会の方々もクマ撃ちを引き受けないことを検討中という
ことなので是非とも一刻も早い解決を望むものであります。