まだ、中山美穂さんの急死がニュースになってる昨今ですが、今回、彼女の事務所が
発表した死因について少し気になり、「バスタブでの不慮の死」について検索して、
初めて知ったことがあります。「ヒートショック」と言う言葉は相当前から知ってい
ましたが、年齢がある程度、上になるまで全然気にもしていなかった訳です。今回の
お話がミポリンがどうのと言ったことではなく、年間の交通事故死亡者よりも2倍も
バスタブでの溺死が多いと言う記事を見て、かなり驚いたと言うお話です。そもそも
論で言えば、世界の中でも毎日入浴するなんて民族は日本人だけですが、この風習は
精神的にも肉体的にも素敵な習慣ですから、それで溺死は何とでもさけたい、そう
思わずにはいられません。
「ヒートショック」自体は皆さんがご承知のように暖房のきいた暖かい部屋から、例え
ば、冷え込んだ脱衣所に移動して衣服を脱ぎ、浴室も寒いと、血管が縮まり血圧が一気
に上昇しますが、その後、浴槽に入り体が温まってくると血管が広がり、急上昇した血
圧が一気に下がってしまいます。この急激な血圧の変化により、一時的に脳内に血液が
回らない貧血の状態になり一過性の意識障害を起こすのが、このことなのです。単純で
すけど、分かりやすいですよね。自分は東北生まれですから、寒い日は気温がマイナス
10度以下なんてこともかなりありましたし、子供の頃はアルミサッシなんて気の利いた
品物がなかったので、室内に強風時は風が入るんでいたこともあったような気がしま
す。それでいて暖房は強くして、場合によっては冬に半袖のこともあった感じなので
毎日、ヒートショックになっても不思議ではなかったように思います。ただ、年齢が
低かったせいか、入浴前の脱衣で意識が変になった記憶がないのです。
しかし、65歳以上の高齢者になると、血圧を正常に保つ機能も衰えてきている場合があ
りますから、特に血圧が不安定なかた、風呂場でめまいや立ちくらみを起こしたことの
あるかたも注意が必要とされています。65歳で血圧の問題はまさに今の自分に該当して
ますから、更に驚いたわけです。一般的に日本国内では水場のお風呂周辺は陽の当らな
い場所の場合が多いですから、面倒とは言いながらも身体の温度差があまりないよう
に配慮しないといけません。お風呂場に衣類乾燥用の暖房があったら、それで脱衣所
を暖めてもいいでしょうし、一気にバスタブに入らず、徐々に身体を暖める等が良いよ
うに思います。今回の件、本当に色々考えさせられました。
浴槽内での意識障害が溺れて死亡する事故の原因の一つ