註:上グラフは全国がん(成人病)センター協議会HPより引用
国立がん研究センターは20日、全国がん(成人病)センター協議会の協力を得て初めて
集計した全てのがんの前臨床病期の10年相対生存率が58.2%だったと発表しました。調
査期間は1997年から2007年となっています。生存率が90%以上だったのが、甲状腺で
90.9%、逆に30%未満だったのが食道(29.7%)、胆のう胆道(19.7%)、肝
(15.3%)、膵(4.9%)となっており、部位によってかなりの生存率の差が見られた。
また、発症率は日本人では2人に1人ですから50%、そしてがんで死亡する率が3人に1人
となっていますから、かなり死亡率の高い現代病と言えます。がん発生のメカニズムは
細胞が分裂するときの「コピーミス」で「がん」は始まると言われています。人間の身
体は約60兆個の細胞から出来ていて、絶えず細胞は分裂して生まれ変わっているそうで
す。そして細胞は設計図である遺伝子をもとにコピーされるわけですが、発がん物質等
の影響で遺伝子が突然変異し、「コピーミス」が起こり、これが「がん」の始まりで
す。
しかし、コピーミスが起きてもすぐに「がん」になるわけでもなく、健康な人でも1日
約5000個のコピーミスが起こっていると言われているのだそうです。通常はそれは免疫
細胞の標的になり、攻撃されて死滅しますが、これから逃れて生き延びるのが「がん細
胞」なのだそうです。(全国健康保険協会HPより)
自分も、もう60歳が目前ですから、歳を取った方でがんで亡くなった方を何人も見てい
ます。お元気だった頃の姿と比べると余りの変わりように目を向けられないことも多々
ありました。自分の家系ではがんの話はそんなには聞いたことがないですが、がんの多
い家系の方は神経質なほどにがんを気にしているのを見たこともあります。最近はどん
どん生存率も改善されてきていますが、何とかがんだけが避けれればいいな、と思って
います。