今から30年以上も前、自分は海外の石油開発技術者研修と言うことでヒューストンを
ベースに22週間、米国とカナダに行っていたことがありした。ヒューストンでは某企業
のレジデンスホールに滞在していたのですが、食事はどうしても外食になります。そこ
で一番気に入ったのが某ショッピングモールにあった中華料理だったのです。ここでは
かなり助けられました。当時スープのある麺、いわゆるラーメンはお店にはなくて、こ
っちがお願いしてラーメンを作ってもらったりも出来る、本当に良心的なお店でした
ね。食事の後はフォーチュンクッキーをもらって中のおみくじを見るのも1つの愉しみ
でした。
そこで一番好きになった、今まで食べたことのない牛肉料理があり、色々調べてみても
ネット上でも未だに探せないでいるのが、当時のお店の人の発声で言うところの「ウー
ヤン・ビーフ」という料理です。お店の方は全員中国の方でしたが、非常に優しくて
好意的。良い気分で毎回、食事をさせてもらった本当に大事な中華料理店でした。
そのお店の人の発音で言うと「ウーヤン・ビーフ」どんな料理かと言うと、オレンジ味
の絡め牛肉炒めと言った感じでしょう。肉は小さなブロック状で厚さは多分1㎝~2㎝
長さは3,4㎝と言った感じです。他には野菜は混じっていません。これが本当に美味し
くてお肉とばっちり合います。オレンジの味なんですよ。本当に。だから甘辛の味付け
だったのでしょう。この味、この料理は、その後1回も食べたことがないし、ネットで
調べても自分は探せないでいます。こんな料理は都内で出したら、大受け、大ヒット間
違いないお料理だと思います。後から聞いた話では、そのお店はまだ、ヒューストンの
前の場所にあり、仲良しだったおばちゃんと言いますか、お姉さんもいらっしゃったよ
うです。懐かしい!ただ、そこのショッピングモールは荒れてしまって非常に治安の悪
い地域になってしまったとか。残念でたまりません。未だに店員のお姉さんが、私を見
て「そんな背の高い男性は日本人じゃないでしょ。中国人、中国人」と笑いながら
ジョークをいつも言っていたのを思い出します。懐かしいなぁ、「ウーヤン・ビーフ」
本気でまた食べたいです。