瀬戸内寂聴さんがお亡くなりになりました。享年99歳。病院での1か月の療養後であっ
たようです。合掌。どうも世の中では彼女を批判もし、悪く書く方も多数いらっしゃっ
たようですが、自分は何故か気に入ってました。これは変な言い方かも知れませんが
出家なさってからのお顔が結構好きでした。また、今東光氏の後で岩手県にある天台寺
の住職をやって頂いて、お寺の復興をして頂いたことも記憶にあってありがたいと思っ
ていたりもしていました。そう、何故か繋がりがあるような、そんな気持ちでいたわ
けです。ですから、寂聴のお話することもかなり聞いていたように思います。
もっと言えば大好きだった母親方のばあちゃんにお顔は似てた、そういうことです。
確かに若いときに産んだ子供と旦那様を置いて、駆け落ちのようなことをしたのは
非人間的とも言えますが、それが悪いことであっても黙って黙認する、そんな感じだ
と思います。基本は気に入っていた、そういうことでしょう。大先輩ですから、気に
入っていたと言う表現も不適切かもですけどね。
それでも99歳なら大往生かもと勝手に思ってます。色んな機会で寂聴さんのお話を
聞いていましたが、頷ける時が多かった感じです。いずれにしても可愛いおばあちゃ
ん。我儘も少し変なこともたまにはあるけど、好きなおばあちゃん。そんな感じの
女性が、この世から消えてしまったわけで、かなり寂しい感じになります。寿命は今
も国内では伸びていますが、自分の年齢になると知っている方がどんどん亡くなって
いくのが自分の今の生活。この間亡くなったチャーリー・ワッツ氏もどうも実感がない
ままですが、尊い人を無くした感じが少しづつ増えていく感じになっています。それは
仕方のない自然の輪廻ですが、無くしてしまった分、新規に何かを増やしていこうと
思っています。なかなか難しいかもですが、そういう意識をもって生活するのと
しないのとでは結果大きな差が出てると確信しています。大往生でしたね、寂聴さん、
今まで本当にありがとうございました。