今回のお話は電動車椅子のバッテリーを目視で確認できないことが理由でLCCのピー
チ・アビエーションが車椅子での乗客が搭乗できなかった問題を受け、国土交通省の指
導を受け、社内規定を変えたお話です。まあ、ざっとニュースの内容を眺めてみると
結構、面倒な問題であることが分かると思います。バッテリーについては高性能な
バッテリーほど火災のトラブルが起きていますし、機内で火災になったら当然のこと
なので扱う会社としては慎重になるのは当然のことでしょう。一方、身体に障害がある
方でも出来るだけ気軽に飛行機で移動したいと言う希望があるのは当然のことのよう
に思います。更に突っ込んで言えばLCCでは出来るだけコストをかけないで旅客機の運
航をしているので大手を振って何でも対応しまうという状況ではないように思います。
どうしたって表面での限度があるでしょう。
そこでどうすべきかという具体的な問題解決が必要というのが今回のお話だと思いま
す。今回の件はそれでピーチに登場できなかった女性客が国に連絡を入れたようです
が、その内容も良く分かっていないし、誰が悪いとか良いとかいうのは避けたいと
思います。ただ、思ったのは今の世の中、車椅子で移動する方であっても何でも普通
に出来るという状況ではない感じに思いますね。ピーチにしてみれば規定でバッテリ
ーの現物が目視で確認出来なかったので、当該便に搭乗させず、別会社の航空券を用
意したとありますから、不手際があったとも断定出来ない感じです。問題になったの
がお客様から事前の申請を受けていたが、当日、バッテリーにカバーが付いていて、
バッテリーの目視確認が出来なかったためとのことですから、事前にお客様とピーチ
のコミュニケーションがどうなっていたかが気になる部分です。
それでお客からの連絡を受けて国が「バッテリー確認は現物を必須とせず、書類や口
頭で足りる」「現物確認ができないことを理由に差別的取り扱いはすべきでない」と
航空各社に改めて周知。ピーチに規定の再検討を求めていたそうですが、これもなん
か、です。専門家ではないですが、バッテリーの火災を防ぐためになすべき事柄も
国の周知で良いのかは100%は賛成できない感じです。まあ、そもそも差別なんての
は受けた側がどう思うかですから、結構、微妙です。書類と口頭だけなんてのも
なんか心配しちゃいます。そんな感じのニュースでした。