註:上側写真、「時事ドットコム」より
天皇皇后両陛下は27日午後にフィリピンの首都マニラにある同国の英雄墓地を訪問し、
基地の中心にある「無名戦士の墓」の慰霊碑に供花し、2分近く黙とうをささげたそう
です。多分、この黙とうの時間の長さを聞いて、少し分かる人なら長い時間黙とうを
両陛下は捧げられたんだな、と分かると思います。もう両陛下とも80歳を超え、身体
の調子も万全とは言えない中、かなり強いご意思があって今回のフィリピンのご訪問を
なさったんだなと思ってしまいますね。
逆に言えば、国民にとって両陛下がこのような方々であって本当に嬉しく思います。フ
ィリピンの方々も多分、嬉しいはず。しかし、第2次世界大戦中、フィリピンで亡くな
った方の数は一説では110万人を超えた、とも言われています。また、様々な事情から
戦後も一時期、対日感情が良くなかったこともあったようです。現在はもちろん、違う
はずですが。
このように考えていくと両陛下が第2次世界大戦中、多くの戦死者を出した国々をご報
恩し、また、深い追悼を捧げることは相当各国の皆様に影響を与えるとともに、日本人
が、その国をどう思っているかということを伝える手段としては最大限に良い選択の
ように思います。その意味からも今の両陛下には心から頭の下がる思いです。