童話作家のアンデルセンの国ぐらいにしか理解していない国、デンマークですが、デン
マーク議会では26日、警察が難民申請者の所持品を検査して、現金や所持品が1万クロ
ーネ(約17万2千円)を超える場合、超過分を没収し、難民の食費や住居費に使えるよ
にする法案を賛成多数で可決したそうです。しかし、お金を多く持っている難民は飛行
機で移動し、難民大勢施設では暮らしていないのだそうです。
完全に難民を嫌い、受け入れたくないですね、と言った法案ですが、全く難民を受け入
れていない日本人をしては言いようのない話にも思えます。この法案は国際人権団体
アムネスティ・インターナショナル等から欧州人権条約、国連の子供の権利条約、難民
条約に違反していると強い懸念が示されているそうです。しかし、難民問題は本当に欧
州の受け入れてる国々にとっても国の死活問題にまで発展しています。確かに何百万人
もお金もあまり持っていない難民が入国してきたら、その国の治安も経済もその他様々
な環境が一変に変わってしまうことになります。必要な予算だって余りない国もあるで
しょう。
そして難民による多数のレイプ、スウェーデンでは対応した女性の職員が15歳の難民孤
児に刺殺されると言う痛ましい事件まで起こっています。これは遠い国の悲劇ではある
わけですが、遠くから黙って地球規模の大問題を眺めているだけで良いのか。そこはは
っきりと答えが出てきません。1つだけ言えるのは汚い物、嫌な物、大嫌いな物は、自
分の目や耳を塞いで知らないふりをしているだけでは、それを解決出来ないと言うこと
です。お友達とも家族とも、こういった話をすることが余りない日本人ですが、機会を
見つけて意見交換する必要があるように思います。