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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

モーリシャスで座礁した商船三井の貨物船被害止まらず

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 マダガスカル島の東にあるモーリシャス島で先月の26日に座礁した商船三井所有の貨

物船「わかしお」はディーゼル燃料200トンとバンカー燃料3800トンを積載していた

そうで座礁してから波が荒く、船体周囲のオイルフェンスの設置も出来ず、油による海

洋汚染はかなりの状況になっており、現状、船体が2つに折れる状況になる危険性も出

てきているそうです。写真のようにモーリシャスはターコイスブルーの非常に綺麗な海

を観光資源としている小さな国。また、座礁した場所にはラムサール条約の指定地域も

含まれる地域ということです。

 

ラムサール条約とは水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的での、湿地の

保存に関する国際条約です。モーリシャス大統領はフランスに支援を求め、フランスも

それに答えることになっていますが、いかんせん油の流出が止められない。商船三井

はヘリコプターで船からの油の搬出も試みているようですが、うまくいっていない様子

です。日本も支援を表明し、本日、国際緊急援助隊6名が成田を出発したそうです。

 

いずれにしてもモーリシャス当局が同国にとって空前の規模の環境災害と呼ぶ出来事。

海が荒れていることから宝石のようなサンゴ礁やラグーン(潟)、白砂の浜辺には

真っ黒な油が絶え間なく流れ着いていて、どうしようもない状況のようです。日本で

言えば沖縄の綺麗な海に重油等が絶え間なく流れ着くと言う想像に近いと思います。

 

これで天候が更に悪くなれば船体が折れる、本当に非常事態です。日本も含め、フラ

ンスや各国の支援で、この空前規模の災害を何としても最小限に抑えるよう、各方面

の方々の最大限の努力を強く望みます。

 

追記:商船三井側の13日の声明で「12日までに(船に残っていた油は)ほぼ全量を回収

できたとみられるが、引き続き(燃料)タンク内の残油の確認、回収と流出油の回収に

努力する」と発表していましたが、この15日、地元当局者は、船体がほぼ二つに割れ

たと明らかにしました。当局者が船上で撮影した写真によると、周囲の海水が黒く濁っ

ているように見え、残っていた油が漏れ出した恐れがあるとしています。被害状況は

最悪な方向へますます進んでいる感じです。日本も全力で対応してほしいと思って

しまいました。