註:写真はCNN HP及びESA HPより
ドイツ航空宇宙センターは2014年11月にチェリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい・
67P)に着陸させた着陸機「フェラエ」との通信再開を断念したと発表したそうです。
同プロジェクトの責任者によるとフェラエが管制センターとの通信を再開出来る可能性
がほぼゼロになったと言うことです。
んー、非常に残念です。日本に続き、欧州もと思っていたのですが、どうも日が当たら
ない場所に着陸したため、搭載されている太陽光八電装置がうまく作動しなかったよう
です。また、日が当たらないことにより、夜間の環境温度は零下180度にも達すること
から同機の設計での機能温度は零下50度までが限界だったそうです。
フェラエの探査では炭素や窒素を豊富に含む16種類の有機物が見つかり、生命起源が
彗星から地球にもたらされたと言う説を裏付けることが出来る情報が得られたそうで
す。しかし、かなり残念なお話です。可能な手段は全部試して、駄目になったと思いま
すが、更に貴重なデータを得ることが出来ると思っていました。でもまた、是非同様の
探査に挑戦してほしいと思います。