註:写真は全てAFP BB NEWSのHPより
英文科学誌「ネイチャー」に火星に関する非常に興味深い論文が掲載されました。今ま
でも火星に関する様々な論文は有ったわけですが、現状の火星表面が何故あのような形
状になったのかの原因追及はなかなか難しいものでした。それが今回、火星上に超巨大
な火山があって想像も出来ないような巨大な噴火をしたために、今の形状になったと言
う論文が発表されたそうです。この説に基づけば、今の火星の状況が明確に理解出来、
解釈も出来るそうです。学者は仏パリ台1大学の地形学者、シンバレ・ブーレー氏。
彼の説明では乾いた河床や地下氷床が予想外の位置に存在する等の、火星の謎の数々は
今回のこの研究結果で説明が付くと話したそうです。
論文によると数億年続いた火山性の隆起によって、火星表面が20~25度傾いたそうです
。これはすざまじい地盤隆起になりますね。また、火山から流出した溶岩流で「タルシ
スドーム」と呼ばれる溶岩台地を火星上に形成した、と言うのです。このドームはもう
火星の大きさと比較すると、途方もない大きさで、常識外れな台地だったようです。
そして、これが形成されたことで火星表層部の2つの層、地殻とマントルが桃の皮と
果肉が種を中心に移動するように、旋回移動した、と言うのです。
いずれにしても普通の人間の頭の中では、想像も出来ない自然現象で、そのようなこと
がまたまだ、この宇宙空間にはいっぱいあるようです。こういった研究は本当に面白
い。読んでいるとワクワクしてきます。今後も火星に関して情報収集していきたいと
思います。