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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

キャリア女性に「パンツスーツが実はNG」な理由

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今回は少しだけ女性が嫌がるテーマかも知れません。キャリアウーマンにパンツスーツ

が実はNGな理由と言うテーマです。好きか嫌いかで言えば普通の話でスカートの方が

女性らしい気がして、そちらが好きですが女性が自分でスカートを嫌がっている場合も

あるようですし、職業によってはパンツの方が仕事がしやすいという場合もあるようで

す。そうなると男性がどちらが良いとかは言ってはいけない気がします。一方欧米の

TVや映画ではキャリアウーマンがパンツルックなのはレアな気がしています。この辺の

話が東洋経済オンラインに掲載されていましたのでご紹介します。

 

東洋経済オンライン5月4日】

丸山 ゆ利絵 : プレゼンスコンサルタント

 

実は、私は一定以上の役職の方にはパンツスーツをおすすめしていません。女性の服装の特徴は、選択の幅の広さにあります。パンツもスカートも自在に選べるのもその1つです。女性は、その両方を着回しのバリエーションとして取り入れられ、その日の気分によって着分けたりできます。これは女性ならではの特権です。しかし、私はパンツスーツを着ないように言います。


おすすめしないのは、「威厳」や「品格」は伝統的なスタイルに出やすいからです。女性特有の衣服のフォルムとしてはスカートのほうが伝統的なスタイルであり、女性ならではの「威厳」や「品格」を出しやすいと言えます。女性がエグゼクティブ然、あるいは上級管理職然とした雰囲気を出したいなら、実はパンツよりスカートを選択したほうがよい場合が多いのです。


また、パンツスーツは活動的で動きやすいイメージがあります。活動的で有能そうな感じがするのはいいのですが、同時に「私が動く」というメッセージを周囲に伝えやすいスタイルでもあります。それは現場で働くポジションや外回りが多い仕事の人にとっては、まことに理にかなっています。しかし、人を「動かす」管理職以上の人にはどうでしょうか。時として、現場から離れられない人物だ、どこか軽く、貫禄が感じられない、と見えてしまうのです。

 

もちろん、パンツスーツが悪いわけではありません。ただ、同じスーツでもスカートとパンツでは印象が違い、周囲に与えるメッセージにも違いが生じることを理解し、そのメッセージが自分にふさわしいものかを考慮して選択すべきです。大切なのは、スタイルを安易に選ばず、明確な意図をもって判断しているかどうかなのです。


アメリカをはじめとする海外のドラマでは、こういった服装の持つメッセージ性を見落とさず、登場人物の人となりを身につけるもので表現する「演出」が抜群にうまいと感じます。例えば、「SUITS」というアメリカの人気ドラマシリーズがあります。日本でも2018年にリメイクされたのでご存知の方も多いと思います。オリジナルに出てくるニューヨークの名門法律事務所の女性代表は、つねにハイブランドと思しきスカートスーツ、エグゼクティブ感のある端正で上質そうなワンピースを着ています。見るだけで「トップ」の印象を感じる演出です。


しかし、その彼女が今よりずっと下のポジションにあった過去の出来事を回想するシーンでは、グレーにピンストライプのパンツスーツで、アクティブなイメージを醸し出していました。その衣装の差だけで、「自分が動き回る役だった過去」と「人を動かす現在」のコントラストを際立たせ、現在は「格」も「役回り」も上なのだ、ということがすぐにわかるように演出されていました。いかがでしょう。あなたの「衣装」は「あなたの現在」を「演出」していますか?

こういった演出は、パンツかスカート以外にも、色使いやさまざまなディテールにも見られます。例えば、色使いは男性のビジネスフォーマルに使われるネイビー・ダークグレーなどは、女性にとってもやはり「威厳」や「格」を表現しやすい色です。特に、ネイビーは、「誠実さ」「清廉さ」「理性・理知的」のイメージを形成しやすい色です。これに高潔な色である白のインナーを組み合わせると、印象に品や潔さが加わります。初対面のあいさつや商談でおすすめしたい組み合わせです。


「白」はキャリア女性が使いこなしていく価値のある色です。いつの間にかダーク系の色使い中心になっていませんか? もしも、目立たない色や扱いやすい色、汚れが目立ちにくい色ばかりで、いつの間にか「白」を活用しなくなっていたら、もったいないことです。年齢を重ねていくと肌ツヤが落ちますので、白のように光を反射し、清潔感も強い色は年齢を重ねていく時にこそ、非常によい味方になります。白は「レフ板」として、顔を明るくツヤよく見せてくれる心強い色なのです。

 

「衿の角度」も、印象を左右するのをご存知でしょうか。男性のビジネススーツの基本スタイル、テーラードスーツの衿は「カラー」と呼ばれる首回りの衿の下に「ラペル」と呼ばれる下衿が縫い合わされているのが特徴です。この「ラペル」には男性の胸を強調して堂々と見せる役割があります。女性が「頼りなく見られる」と悩んでいる場合、この「ラペル」の大きさや角度を変えるだけで堂々とした印象が加わり、解決策となる場合があります。

何より印象を変えるのは「サイズ感」です。「サイズ感」とは、「その人が衣服によってどのように自分のシルエットを見せようとしているか、どれくらいのゆとり感、あるいはピッタリ感を『よし』と考えているか」ということです。ファッション関係者に「とにかく、服ではこれがいちばん大事、ということを1つだけ選ぶとしたら」と聞くと、たいていの人が「サイズ感」と答えます。ところが、非常に多くの人がこの「サイズ感」で損をしています。ビジネスでの「サイズ感」の基本は、「ワイド(ぶかぶか)」でも「タイト(ぴたぴた)」でもなく、「フィット」の感覚が大事です。「体型が変わっても大丈夫なように」と大きめのサイズを選んだり、体型が変わったのに「そのうちダイエットするから」とぴたぴたなまま着続けてしまうと、そこで見た目の印象を損ね、品格や「できる感」を失ってしまいます。


例えば、ジャケット単品に単品のボトムス(スカートやパンツ)を組み合わせるというコーディネートをする女性も多いと思います。そんな場合にチェックしてほしいのは、ジャケットとボトムスのバランスです。バランスの悪さで損をしている人は多くいます。よくある例は、コンパクトで短い丈のジャケットにパンツを合わせたとき、ジャケットからヒップが出すぎる場合です。体型が悪く見え、品もよくないように見えますので注意が必要です。サイズ感のお話をすると「やっぱりオーダーがいいですか?」と聞かれます。それに越したことはありませんが、既製服でも、自分のボディラインに沿ったものを選び、しっかり試着をして、自分のサイズに合うようにお直しすれば、その人を引き立てる服を手に入れるのはそう難しくありません。

試着の際には、肩のラインは合っているか、よけいなシワが入っているところはないか、無理をしているところはないかを、神経質なくらいチェックしてください。とくに二の腕の後部に斜めに入るシワは袖が太すぎた場合に出ますし、背中上部に斜めに出るシワは身頃が大きすぎることを示します。横から、そして後ろからじっくり見てください。大事なのは、やはりご自身が「サイズ感に意識的」であることです。いかがでしょうか。何気ない選択によって、周囲に与える印象にも違いが出てくることをご理解いただけましたか? 


女性のビジネス服は選択肢が多く、「これさえ着ておけば間違いない」という明確な基準はありません。それだけに、こういったスタイルやアイテムの選択によって印象が違い、周囲に与えるメッセージにも違いが生じるということに敏感になっておくことが大切なのです。

 

かなり気遣いも必要な内容です。服のサイズ感と言うのは思いの外、難しい気もしま

す。しかし、外見の印象によって最初の相手の印象が大きく左右するのも事実なので可

能であれば本当に気遣いしたい部分です。そういう面では男性より女性の方が色々面倒

な気がします。それでも少しでも気遣いしたことがプラスになるのなら、やった方が

良いですよね。