またも未成年同士での殺人事件。埼玉県所沢市での中学校2年生の男子殺人事件のこと
です。犯人の友人が同級生でナイフで刺して失血ショック死のようです。原因は「教科
書を隠されたから」。殺された親御さんも相当なショックでしょうし、当然死んだ本人
もそうでしょうし、殺してしまった友人も殺してしまってから、事の重大さに気付いた
かも知れません。
しかし、理解し難いのは、今の中学生の抱いている、あるいは受けている教育等の中で
の「命の大切さ」の話です。勉強をしようと思ったのに教科書を隠されたことは頭に来
ます。でも、それを人の命は全然等価ではないはずですが、多分今回の犯人の子の頭の
中には、それがなかったのだと思います。通っていた中学校は優秀な学校のようでした
が、教育の中では、あまり重点を置いて言われてなかったのかも知れません。付け加え
て言いますが、このような教育は一番は学校ではなく家庭です。そう根本は家庭で
あり、ご両親の教育なんだろうと自分は思っています。
前も言いましたが自分は蛙をいじめて殺したり、トンボとかも沢山殺したりして、そし
て沢山本も読み、祖父や祖母に「人間の命はとても大事なもの」と教えられて、それで
人間もそうですし、生き物の命も大事と思えるようになりました。これはもう50年以上
前の話ですから今の中学生は経験しないことなのかもしれません。そして、祖父祖母に
呪文のように人間として大事なことを頻繁に言われることもないかも知れません。そう
なってくると誰が子供たちにそういう教育をするのか。一番は親しかない。そう、親御
さんがそういう不文律と言うか生きていくうえでの大事なことをしっかりと子供に教え
ないといけないことになります。そして、ゲームが駄目とか言いませんが、ゲームで簡
単に殺すようなプレイばかりしていたら、容易に「殺すこと」も思えてくるかもしれま
せん。そんなことを思いました。
2番目はナイフを持って人にあたったことです。なんでナイフを持っていたのか。中学
なら買って持っていたということでしょうか。そして人に対してナイフを使うと言うこ
とは最初から殺すことを念頭に入れておいたような気がします。もう、ジジイと言われ
そうですが子供の頃から喧嘩は素手でしろと言われてきた自分にとっては非常に理解し
にくい。もともとナイフは護身用に持っていたとか。いじめでの殺人の話もそうですが
人間として一番大事なことが完全に欠けている、あるいは大事だと教わっていない社会
なんだと思っています。ハイジャック事件の時に時の首相がこんな話を出しました。
「人間の命は地球よりも重い」まあ、極端な例ではありますが、命は本当に大事です。
それを子供たちにも何とか充分身に着けてさせてあげたい、本気でそう思います。