近年のニュースの中では、そのニュースを読んだ途端に深い溜息とどん底に突き落とさ
れたような物凄い闇が自分を包んだニュースがこれです。最初に思ったのが、この亡く
なった男の子が亡くなっていったのか、そればかりが頭にありました。かけた熱湯の温
度の記述もニュースにありましたが、熱湯を何分間かかけられて、大きな火傷を負い、
そして数時間放置される。こんな経験をしたこともない平和な大人が想像してもぞっと
を通り越して、余りの悲惨さに寒気すらすることを幼い3歳の男の子が経験していたな
んてのは酷すぎて絶句し、気が遠くなる感じさえしてきます。もう1つは何故似たよう
なことが何度も続くのか、何故避けられなかったのか、と言う点です。お役所も悪いは
簡単には言えますが、それはまた同じようなことを繰り返す糧にはなりません。
この文章を書いていてもどんどん自分が落ち込んでいくのが分かります。やった母親の
彼氏はもう普通で言う人間の感情や感覚を持っていないと思って普通ですが、何故その
ような人間が出来てしまうのか、まで思いが行きます。その非人間の彼氏を責めても何
も変わらないので非難はここではしませんが、他人の自分でもそいつに10分間とか熱湯
をかけたい気持ちが入道雲のように湧いてきて消えません。本人が分かっていないのな
ら分からせればいい、そんな気持ちが消えないのです。そう、知らない方からすれば、
こんな悪魔のような所業も考えてしまうのが、今回の3歳の男の子の「殺人」です。
心の憶測からそんな感情が盛り上がり、なかなか消えない。自分もそんな部分があるの
かと驚くほどです。
さて今回の件、ご近所の方がお役所に通報して複数回、お役所がその家庭を訪問して
母親等と面談をしているわけで、その結果、男の子の殺人を防ぐことが出来なかった
わけですから、その担当者や上司が悪いとか言うよりも何故過去の事例を整理して
担当部署に具体的な行動として、対応法が周知されていなかったのか、そのが大問題
と考えます。警察と連携が必要ならまずは警察にも連絡をしておけばいいだけで、な
んの問題もないはずです。そしてご近所の方々が「あの子が危ない」と思った出来事
を関係者の面談だけで『問題が見いだせなかった→その男の子は大丈夫』としてし
まった事自体が前々からの問題点で何故そこを変えようとしないのかが自分はかなり
腹立たしい。担当する方々は前例の則っただけかもしれませんが、それでもその男の
子は殺された訳で、それは社会が大事な幼い子供を守ることが出来なかった、同じこ
とを繰り返したに過ぎません。はっきり言えば今の日本の社会システムに殺されたと
言っても良いかも知れません。だから余計に相当怒ってるわけです。
よど号乗っ取り事件の際に確か福田氏が発した「人間に命は地球よりも重い」これは
自分もそのままのように思っています。自分の意志で生まれてくるわけではないです
が、この世に命を授かった限り、人は生きていくのが運命です。ましてや、それが
例え意図的なくても他人様が、その人の命を無くすなんてのは絶対にしてはいけない
それが人間としてのルールです。そして、それが当事者で守れない場合は社会がそれを
救済しないといけない。しかし、結果論だけで言えば、それが無視され、平然とした
ような雰囲気で人の命がなくなっていく、それが今の日本です。自宅療養なんてのも
雰囲気の良い言葉に変えた偽の言葉。皆さんはそういう世の中をどう思って生活してい
るのでしょうか。