前からこれも非常に気にしていた香港でのデモ。一向に収まる様子がないです。我々が
思っている以上に香港の方々の意志は固いのでしょう。しかし、非常に心配なのは、い
つ中国が軍を出して鎮圧するのか、ということです。今の中国では絶対にある段階に
なったらやるでしょう。そういう国です。それが非常に恐い。既に11週間続いてると
言う週末デモも参加人数が昨日で12万8000人と警察が推計しているそうです。
参加者数がかなり多い。元々は、逃亡犯条例改正に反対して６月に始まった抗議運動で
すが、今は「民主主義の拡大」や「行政当局の説明責任」を求める運動へと拡大しつつ
あるとされています。まだ暴徒化等の動きも顕著ではないために中国軍は動かないの
か。
既に香港と隣接した広東省深センには武装警察部隊が集結していると言われています
し、謎の不明集団がデモ隊を襲うと事件も起きています。そう言う意味では「第2の
天安門」は目前だと言えますし、中国はそれを待っているのでしょう。習近平氏は
絶対に香港の現状を許すわけがない。中国とは、そういう国です。香港を特別扱い
するわけがない。
現状、デモ隊は「平和的、理性的、非暴力の抗議運動」をスローガンの１つに掲げ、
非暴力を貫こうとしていますが、どこでそれが暴発するのか。場合によっては中国が
裏でデモ隊の暴徒化を画策するかも知れません。非常に目の離せない状況です。本当
は香港の政府当局が逃亡犯条例改正を廃案にすれば良いのでしょうが、当局は多分
中国にべったりで出来ないのでしょう。そうなってくると落しどころが見えません。
香港市民の気持ちはよく分かりますが、国際的にそれをアピールしても受け皿がないよ
うな、そんな気がしてきます。トランプ氏が香港のデモ隊を弾圧した場合は貿易協議を
しないと言っていますが、どこまで効果があることやら。本当に香港は危ない状況で
す。
