今月で小岩井乳業の「小岩井フルーツ」が今月で販売中止となり、典型的な銭湯での
フルーツ牛乳を飲むが出来なくなるそうです。自分ももう40年も前になりますが、大学
時代は銭湯でお風呂に入っていたのでフルーツ牛乳は飲んだことがあります。結構、あ
れは快感でした。まさにゴクゴクと飲んでました。色もオレンジとかピンクの物もあり
若干、怪しげな感じもなきにしもあらずですが、美味しかったのは事実です。
小岩井乳業のHPでで調べてみると原材料名は生乳(50%未満)、砂糖、果汁(オレン
ジ、パインアップル、バナナ)、乳製品/安定剤(大豆多糖類)、酸味料、カロテン色
素、香料との記載があります。若干、果汁も入っていたんですね。2019年の4月に販売
中止になった明治フルーツの方を見てみると果汁のところではリンゴ、バレンシアオレ
ンジ、パイナップル、洋ナシ、バナナ、レモンとあるので若干、内容が違っています。
それに前はピンクのもあったので調べてみるとイチゴのようです。本当に白濁したピン
クの飲み物。今思って見ても何か怪しい飲み物に思えます。それでもガラス瓶に入った
「フルーツ牛乳」は特に美味しかった記憶は変わりません。
もう少しだけ紐解いてみますと2000年の雪印集団食中毒事件前は「コーヒー牛乳」とか
「フルーツ牛乳」と言う商標は普通に使われていましたが、この事件以降、国によって
牛乳の定義が定められ、それ以降は、それに合わない飲料は牛乳と呼べなくなったそう
です。20年前にそんなことがあったんですね。更に前述の食中毒事件を調べてみます。
ウィキペディアによると牛乳による食中毒認定者数が14,780人にものぼる第二次世界大
戦後最大の集団食中毒事件で原因は北海道の工場での停電による菌の繁殖とその時の
毒素の生成だったようです。菌は殺せても毒素を除去せず隠したまま出荷してしまった
ようです。雪印が何故今元気がないのかは、どうもこれと狂牛病対応で非常に対応がま
ずかったと言いますか、完全に隠蔽体質の企業であったようでそこが原因で今日まで、
それを回復出来ていなかったようです。詳細は自分は全然記憶にありませんでした。
さて、お話をフルーツ牛乳に戻しますとこれら大手以外にもフルーツ牛乳は販売されて
いたようです。楽天市場ではらくのうマザーズフルーツミックス(紙パック)、飛騨酪
農農業の飛騨オレンジ瓶、サンガリア まろやかフルーツ&ミルク(ペットボトル)そ
れに明治乳業でオレ・イチゴ、オレ・バナナ(紙パック)等々納品までは時間もかかる
ようですが、購入は出来るようです。
加えて駅等のミルクスタンドでまだ飲めると言う情報もあり、現状、銭湯での大手のガ
ラス瓶入りが飲めなくなるのが確定的と言うことのようです。販売中止のニュースを聞
いてツイッター等で残念と言う声が沢山聞こえたり、銭湯でも今ままでそんなに売れて
いなかったフルーツ牛乳の販売が増えたりと反響が大きかったことを見ると思った以上
に日本人に馴染んでいた懐かしい飲み物であるのは、間違いがないようです。