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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

【軍事研究「時代は変化」 学術会議に井上科技相注文】を考えてみる

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まず自分はマスコミによる報道を信用していないことを最初に断っておきます。

これは前職で何度もマスコミからのインタビューも受けた時の経験によるものです。何

を信用していないかと言いますとインタビューで回答した内容で一番強調した部分が

全く伝わらない報道に毎回なっていたからに他なりません。つまり、インタビュー自体

は事実であったとしても、それをある意図を以て編集等をされると伝えたかった意図が

全然違ってくると言う経験を毎回していたからに他なりません。加えて昨今のマスコミ

報道傾向を見て、本気で信用していないのです。

 

それをご理解して頂いたうえで井上信治科学技術担当相が、日本学術会議が2017年に問

題視する声明を出した科学研究の軍事応用について「戦後70年以上が過ぎている。時代

の変化を踏まえて考えてほしい」と注文を付け、加えて学術会議がは17年の同声明で、

軍事応用が可能な基礎研究を助成する防衛省の制度を「政府による介入が著しく、問題

が多い」と批判し、井上氏は「考え方を尊重するが(研究成果を軍民両面で利用す

る)デュアルユースは、どの分野でもあり得る」と強調したことが事実と仮定してお話

を進めます。

 

過去の自分の限られた経験からしても日本語の会話は非常に難しく、国、県、市町村や

数多くの企業の方と相談、、交渉、意見交換をしても最後の最後までお話を聞かないと

本当の意図が掴めないことは多々あります。そう言った意味で発言の1部だけを取り上

げてと言うのは真意と違う場合がありますが、そこは無視して意見を述べます。単に

批判することは極力避けます。さて、今回の井上氏の発言ですが、どうも表現の仕方

が下手であった気がしています。加えて明言しにくかった部分があったことも考慮

したいと思います。

 

まずは1つめ。「戦後70年以上が過ぎている。時代の変化を踏まえて考えてほしい」

これを私なりに解釈しますと「戦後70年以上が過ぎている」は余り意味のない言葉

に見え、枕言葉程度に勝手に解釈しました。次の「時代の変化を踏まえて欲しい」も

漠然とした言いかたで下手だったように思えます。まあ、議員さんだからと言って

また、いくら学歴が良くても表現が上手になるとも限らない。ここを私なりに解釈

すると具体的には日本を囲む3つの国が核を含め、ミサイルで日本を射程にしている

と言う部分の話です。ここはいくら米国との安保があっても自国で守るべき部分、

対応をすべき部分です。そこは本音では、日本独自の対抗策があって良いと思いま

す。そして、それには技術開発は欠かせません。戦争と言う言葉は避けますがミサイ

ルが日本国土に飛来しても最小限の被害に抑える技術が絶対に必要です。

 

2つめ。「考え方を尊重するが(研究成果を軍民両面で利用する)デュアルユースは、

どの分野でもあり得る」は確かに事実ですが、それは日本にとって普通と理解して

やって良いのか、と言う点です。この発言の前後がないのでニュアンスが分からない

ですが、米国がそれに該当するからと言ってだから日本もするは、余りにも考えが浅

いように見えてしまいます。確かに米国は戦後、日本を助けてくれましたが、その代

替に多くの犠牲すら払ってきました。東日本大震災での米軍の協力は涙が出るほど

嬉しかったし、素晴らしいものでしたが、ある面はそうだとしても全面的に米国と

一緒の国になるべきかは議論の残るところです。苦しいながらも日本は米国や欧州と

は別の立場で国際社会の中で生き残るべきが私の意見です。

 

井上氏は頭が良いでしょうから、それをも踏まえて言っているのかも知れません。

仮にそうだとしても説明が下手のように思います。「デュアルユースは、どの分野で

もあり得る」は科学技術をそこで使って良い理由になりませんし、その主語は何な

のかを明確に理解したいものです。