自技術者であったことから、本田技研の故。本田宗一郎氏を尊敬していましたし、
あの方の逸話はほぼ理解の出来る逸話ばかりであったのは事実です。そして、ああいう
方が戦後の日本を成長させたと言っても過言ではありません。あの方が技術屋を惹く付
けてならないのは、その真面目で絶対に折れないと言う相当な情熱があったことと、人
間性の部分です。そう、人間としてかなりの方であったのは間違いがないのです。
今日、たまたまですが1982年の「行政改革」と言うテーマで本田氏が講演をしたお話を
見ました。
正直、本田氏のお話に感動もし、そして、本田氏が懸念していたことがまさに今の日本
を暗くしていると痛感しました。要は日本は40年前に偉人が心配していたことがその
まま起きており、それから全く脱却出来ないばかりか、その渦中の中で溺れたままと
いうことです。唖然としてしまいます。本田氏が言っていた学校では成績が付けられな
いが重要なこと。そう人間性の部分で今の日本は本当に壊れてしまっていると思いま
す。
そこは渦中にいる年配者にとっては我慢をするとしても、今の若い方々や子供たちが
夢を持てる社会にしないといけませんし、そうすべきなのです。しかし、自分には
その将来、若い方々を照らす光が見えていません。非常に困った状況です。単純に言え
ば、子供たちや若者の希望となる大人が今の社会の表舞台にいないように思えるので
す。政治も国も地方自治体もそう。マスコミもそう、芸能界もそう。ほぼいない。
うがった見方のようにも思いますが、そうなのです。楽天家の自分ですが、そこは突き
詰めて考えると、結局は、そうなります。従って、僅かでも良いので希望の光と言う
やつを何とか見つけようと思います。