まあ、今回の吉野家・取締役が早稲田大学の社会人向け講座の一環として行われた、の
マーケティング総合講座で女性向けマーケティング施策を説明した際の内容ということ
で言うまでもなく、吉野家ではその常務取締役企画本部長を即刻、首にしたそうですが
事はそれで済まないでしょう。まあ、自分も監査室もやったことがあるので、その常務
が言った内容は絶対に言ってはならない言葉であると同時に、そんな不適正な人間を外
部から受け入れて、そのポジションにおいた会社組織自体が相当問題があると明言出来
ます。
ネットでは評論家のような方が「場合によってはあり得る」ような言い方をしていて、
そこが非常に不愉快ですし、今の日本企業の1面を垣間見た気がしています。1つには
今まで表沙汰になっていない大手企業の不正がいかに多いことか。若い頃は勝手に日本
企業は真面目で嘘は滅多に付かないと思っていたのが、今は完全にそれが大きく崩れ去
っています。厳しく見るというまでもなく、それが今の日本企業の実態なのでしょう。
冗談でも嘘でもなく、真剣にそう思ってます。国の政治も余りに間違いが多い、そして
国民生活を良くしようという気構えがないのはご承知の通りですが、それにも増して、
今の日本企業の多くが消費者や利用者のためにでなく、儲け第一主義で会社組織を動か
していることが分かります。
今回の女性に対しての発言内容は「言ってはいけない内容」だった訳だけでなく、「
日本人男性の女性蔑視」すら感じる内容です。それはかなりはっきりしています。もう
頭の中にない言葉、表現とまでいななくても「健全な社会人男性が言葉にしたら絶対
にいけなかった内容」と思います。加えて、もうはっきり言いますが客も消費者さえも
完全に侮辱した思想以外の何物でもない。それを有名企業の常務が、それも講習会で言
葉に出すこと自体が、また、講習会の内容として講習会の原稿の中にあったとしたら、
それは何を意味するのか、ということです。吉野家に移ってきてからは実績もあげて、
かなり有名な方だったようですが、その手段は本当に私から見て、許されるものであっ
たのかは非常に疑わしい。良いか悪いかとことではなく、最近、ネットで目にするコマ
ーシャルは何度もいうように私の年代が見れば非常に不快で目にしたくもないコンテン
ツが非常に多い。勝手に判断すれば以前はコマーシャルで出してはいけないとされてい
た内容が今は「売るためにはいい」としているのではないか、そう思ってます。
個人のGDP額も既に日本は世界で30位以下。もう、先進国ではない位置に完全になっ
ています。もともとの日本人の実力からすれば、それは全然間違っている気がしている
のですが、実際に現実がこんなであれば必然とも言えます。もう政治も企業もどうしよ
うもない。それを厳格に受け止めて、完全をしていくことが欠かせないと思っていま
す。