ここのところ、5大大陸が異常気象で様々な災害が起こっていますが、その原因が観測
史上最大のエルニーニョ現象によるものであることが、専門家から発表されました。
今年から来年にかけて発生するエルニーニョは観測史上最強なのだそうです。南米
パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンでは集中豪雨で洪水や土砂崩れが発生し、10
人が死亡、15万人以上が避難を余儀なくされているそうです。また、米国、テキサス
州では26日28℃だった気温が28日には0℃まで下降。寒気と暖気がぶつかり、
暴風雪や凍雨、竜巻が発生し、米国中部、南西部で少なくとも43人の死亡が確認され
ています。
また、オーストラリアでは高温と極度の乾燥で山火事が発生し、メルボルン郊外の10
0件以上が全焼、数百件に延焼する恐れが出ているとのことです。また、アジアの南、
南東部では主食となる穀物栽培に不可欠となるモンスーンの雨量が少なく、また、アフ
リカ東部は干ばつに見舞われ、エチオピアを始めとする国々の何百万人に食料援助が
必要になってきているそうです。
確かに日本国内も雨の降り方や風等、異常な現象が多いですが、この他の災害ほど酷く
はない。でも世界的な食料不足等は今後、更に酷くなっていく危険性が大です。それに
農作物の自給率が30%台の日本ですから、輸入出来る農作物がなくなると日本は干上
がる訳です。随分前に聞いた話ですが、地球規模の異常気象の変化は徐々に来るのでは
なく、ある時期に急激に悪化する、そんな話を学者さんから聞いたような気がします。
こう考えていくと、今から自分たちで出来ることは何か、と言う事になります。一体
何が自分たちで出来るのか。少なくとも輸入農産物に頼らないことや、可能な限り粗食
を心がけるとか、そんな事柄からになるでしょうか。そして日本では食料品全体の3割
は廃棄されているのだそうです。実にもったいない。3割ですよ。かなりの食物の量に
なります。世界的に見てもこれは贅沢としか言いようがない。だから、これからは食べ
物は必要なだけ買って、捨てる物を作らない。この心構えが大事と思います。