今日本は格差が広がっているとか年収が落ちているとか騒がれていますが、それは事実
で平均的な生活レベルも92年以降、下がりっぱなしが現実です。上記のグラフがその
事実を示しています。一番は世界との製品競争を価格で行ってしまったことでしょう。
そのために正社員も減らして派遣と言う外注化にしたこともかなり大きいでしょう。
そして工場等も海外の人件費の安い地域で行ったことにより、国内に落ちるお金がどん
どん少なくなっていっています。今になって思えば、同じ仕様で価格競争で生き延びる
ことを考えるのは自分たちの首を絞めつけることでしか、なかったわけです。非正規社
員でない人口も就労人口の4割にもなっているそうです。
結局、会社は社員の生活を守るということを真面目にしてこなかったことになります。
そして世界的に大企業とされる企業も日本ではどんどん少なくなっています。非常に気
になるのは企業の数パーセントを占める大企業ではなく、大部分を占める中小企業の
サバイバルの話です。日本はここが元気でないとお金が回りません。大学の頃は「日本
はそうはならないだろう」と思っていたのに、このままでは欧州の主要国のような老害
国になってします危険性が大です。もう数十年まえから大規模な社会システムを抜本的
に変えないといけないと言われながら、未だに従前のまま、大きな課題の実を先送りに
している日本に今はなっています。生活を守るためにも個々もしっかり意見をいわない
とダメなように思います。